2012/5/17/ 09:09

アルミニウムの熱処理の目的について

熱処理の目的についてのお問い合わせをいただくことがあります。

大雑把に言いますと、T6は硬くする、T5は歪取り、焼鈍は軟らかくするという感覚ですが、もう少し詳しくすると、下記のようになります。

O(焼きなまし、焼鈍) 残留応力の除去、寸法の安定化および伸びの向上

T4(溶体化処理) 機械的性質の向上、耐食性の向上

T5(焼きもどし) 硬さおよび被切削性の向上、寸法の安定化の向上

T6(溶体化処理後焼きもどし) 最高の強さの向上

T7(溶体化処理後安定化処理) 強さを向上するとともに、高温度の使用に対しての寸法安定性を確保する

※参考文献 アルミニウム技術便覧 カロス出版

T7は通常は「過時効処理」とも言われ、焼きもどしの時間をT6よりも少し長くするだけの場合でも、T7と呼ばれることがあります。

T7は主に7000系の合金に用いられます。

ちなみに、T5やT6というのは調質を表す記号で、質別と言われます。

熱処理に関するご相談等も受けておりますので、よろしくお願いいたします。

2012/5/11/ 15:03

アルミニウム以外の熱処理について

たまに、アルミニウム以外の材質の熱処理の依頼を受けることがあります。

プラスチック、コンクリート、木材、ガラス、鉄、マグネシウム、銅、ステンレス等々です。

弊社の設備はアルミ熱処理を対象にしておりますので、だいたい最高で550℃ぐらいまで温度を上げることが可能です。

その温度の範囲であれば、アルミニウム以外のものでも試験をすることが可能です。

昇温時間や冷却時間のコントロールについても希望があればご相談させていただければと思います。

電気炉に入れる作業については、もし製品の取り扱いが難しく、熟練した技術者が必要な場合には弊社の工場内で作業を行っていただくことも可能です。

また、硬さの測定をしたいということで、熱処理無しで持込をされるお客様もおりますので、それについてもご希望がありましたらご連絡いただければと思います。

よろしくお願いいたします。

 

2012/4/26/ 16:04

溶体化処理における水温について

アルミニウムの熱処理における溶体化処理は、「焼き入れ」と呼ばれることもありますが、500℃ぐらいの高温から一気に水冷却を行う方法です。

そのときに、材質や製品の形状によっては割れが発生したり、変形することがあります。

そのため、冷却速度を遅くしたり水温を高めにすることがあります。主に鋳物の製品が該当します。鍛造品は水温が高いと硬さが軟らかめになったりすることがあります。

弊社の水温は、だいたい40℃前後で、製品によっては60℃ぐらいまで温度を上げています。

水温につきましては、規格を決めて管理することも可能です。

アルミ熱処理においては、水温も製品に与える影響がありますので、製品によってはご相談をさせていただければと思います。

よろしくお願いいたします。

 

2012/4/19/ 11:11

ゴールデンウィーク中の営業について

弊社の年間カレンダーでは、ゴールデンウィーク中のお休みは3日(木)?8日(日)までとなっています。

4月30日(月)は出勤日です。

ゴールデンウィーク中に急ぎの熱処理がある場合には、早めに御連絡をいただければ社内で調整して出勤することも可能です。

よろしくお願いいたします。

 

2012/4/12/ 14:02

アルミの硬さの定義

アルミニウムの調質で硬さが変化する場合がありますが、その硬さの規格については「測定方法」で定義されています。

長さや重さについては正式な規格があり、それを測定する方法が考案されますが、硬さについては「測定方法」によって硬さの程度を規定しています。

例えば、「ブリネル式」で10/500という規格の場合には、10ミリの大きさの硬球に500kgの重さをかけて約15秒間押し付けたときに出来る穴の大きさを測定します。

その穴の大きさが、小さいものよりも大きいものの方が軟らかいという判断が出来ます。

これは常に一定の測定方法になりますので、その穴の大きさと引っ張り試験や磨耗の程度、加工性あるいは各社の社内規格との関連性を調べて、調質の硬さの目的の規格が決まります。

目的の性質と硬さの関係が比例や反比例の関係にあれば、硬さの範囲を決めておけば破壊試験をしなくても目的の性質が得られていると推測することができます。その理由で、硬さ試験は「非破壊試験」と呼ばれています。

目的の性質が決まり、それに対する硬さの規格が決まると、それを実現する熱処理方法が選ばれます。

常に同じ熱処理方法を行えば、常に目的の性質が得られるという前提がありますので、熱処理における硬さ測定も全数ではなく、1ロットに対して1?2個の抜き取り検査という方法が通常のやり方です。

場合によっては、全数を検査したり、あるいは1個だけの測定だったりしますが、それはアルミ熱処理の規定ではなく、お客様の希望によって決まります。

また、特に希望が無い場合には、弊社で保証できるような方法にさせていただいております。

詳細について何かございましたら、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。