アルミエースでは、T5、T6熱処理を始め、特許取得の熱処理炉で少ロットから大量処理まで迅速に対応します。
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アルミ熱処理専門業者です。

軽くて加工がしやすく、耐食性、熱伝導性も良い、等々、多くの理由でさまざまな用途に使われているアルミですが、その強度を増すためにいろいろな合金元素を加えたり、加工したりという方法がとられます。
T5・T6と呼ばれる方法もアルミの特性を活かすことに非常に役立ちます。
弊社の熱処理施設は、厳密な管理の元、 セラミックファイバーの保温材の利用や上・中・下3カ所別々に制御出来る温度管理など品質の均一化にすぐれています。
また、
大型の電気炉により、大量の製品を短期間で仕上げることが出来ます。
もちろん少量のロットにも、様々な設備で迅速に対応いたします。

※T5:高温加工から冷却後、人工時効硬化処理を行ったもの。主にひずみ取りの目的で行います。
※T6:溶体化処理後焼き入れし、人工時効硬化処理を行ったもの。主に強度を増すために行います。

セラミックファイバーを炉内壁面に使用しています。(ヒーターの取り付け方法で特許取得済)

炉内の壁はレンガでなくセラミックファイバーを使用しています。これにより、熱を逃がしにくいレンガの場合には難しかった微調整の効く温度調整が可能になっています。
セラミックファイバーを使用した場合、ヒーターの取り付けが困難でしたが、弊社の技術で解決しました。(特許取得済)
ヒーターは6段、炉内の温度測定は上・中・下の3カ所で測定し、別々に温度制御をすることが出来ます。
また、大型の内部熱風循環ファンにより、
炉内の温度分布が均一となり、製品のバラツキが押さえられます。
この炉は、大手メーカー等、多くのお客様にも弊社から納入させていただいております。

※セラミックファイバーは、軽量で熱伝導率が低く、熱容量も小さいので、熱応答性に優れたものになります。

炉内温度は上・中・下の3点を測定し、最新のSCR、SSRで制御しています。
炉内温度は上・中・下の3点を測定し、それぞれのゾーンを最新のSCR、SSRで個別に制御しています。
炉内の微妙な温度変化にもスピーディに対応でき、大量の熱処理時にも均一で高品質な製品を作り出すことが出来ます。
熱電対(温度センサー)
※SCR:逆阻止3端子サイリスタ
※SSR:ソリッド・ステート・リレー

水槽は上・下で温度管理し、水温の制御を行っています。
水槽は上・下で温度を管理していて、温度差が10℃を超えると自動的に攪拌されます。
冷水注入やヒーターにより水温の制御を行っています。

炉内温度など、すべての熱処理炉をコンピュータにより一元管理しています。
工場内にある炉の状態を一度に把握出来るように、コンピュータで一元管理しています。
工場内の、万が一の停電の場合にも、炉内の温度状況が記録されます。

アルミニウムを強化するための方法
  1. 加工すること(加工硬化)
    アルミニウムの圧延や押出、引抜き、鋳造などの加工を行うことで転位密度が増大し強度が著しく上昇します。この現象を加工硬化といいます。
  2. 合金元素を加えて固溶させること(固溶硬化)
    アルミニウムの固体の中に他の金属元素が固体でとけ込んでいる状態を固溶体といいますが、アルミニウムと半径の違う元素が無秩序に分布したときに、すべり面がでこぼこした状態になり転移が動きづらくなります。固溶体を作る合金化によって材料が強化されます。これを固溶強化といいます。
  3. 合金のマトリックスに格子の大きさが異なる超微細相を析出させること(析出硬化)
    高温に加熱して固溶体を形成させる溶体化処理、それを水中で急速冷却する焼き入れ処理、続いて室温に保持あるいは低温(100〜200℃)に加熱して析出させる時効硬化処理(焼きもどし処理)で構成される熱処理によって、析出相に大きな格子ひずみを生じさせ硬化させる方法を析出硬化といいます。
  4. 粒子を細かく分散させること(粒子分散硬化)
    アルミニウム母相中に固溶しない強固で微細な化合物粒子を分散せせることにより転移の動きを抑制し材料を硬化させる方法を粒子分散化硬化といいます。
  5. 結晶を微細にすること(結晶微細化硬化)
    結晶粒を微細にすることにより結晶粒界を多くし、転位のの運動を阻止することによって材料の強化を達成する方法です。
  6. アルミニウムより強度の高い金属やセラミックスを入れて複合化すること(複合化硬化)
    アルミニウム及びアルミニウム合金中に強度が著しく高い他の金属やセラミックスの繊維を埋め込んで、その繊維に強度を担わせる強化方法です。
※参考文献:アルミニウム新時代(工業調査会)

アルミニウムの持つすばらしい特性
  1. 軽い
    アルミニウムは鉄や銅にくらべ1/3ほどの比重なので、軽量化に非常に適した材料と言えます。
    自動車、船舶などにも用いられ、ホイールやピストンのような部品の性能向上にもつながっています。
  2. 強い
    純粋なアルミニウムは柔らかいですが、銅や亜鉛その他の元素を加えて合金化したり、冷間加工や、時効硬化熱処理などにより強度を強くできます。
  3. 耐食性がよい
    表面にアルミニウム酸化皮膜(アルミナ)が生成されることにより耐食性が強まりますが、アルマイト処理やマグネシウムを加えた合金化により飛躍的な耐食性の向上をもたらすことができます。
  4. 加工性がよい
    圧延、押出、鋳造、成形などの塑性加工が容易です。
  5. 電気伝導性が高い
    銅についで高い熱伝導率をもつアルミニウムは比重の軽さからエレクトロニクス、エネルギー分野で広く使われています。
  6. 熱伝導性がよい
    加熱すると温まりやすく、冷やすと急速に冷えるという特徴から、エンジン部品、熱交換器、ラジエータなどに利用されています。
  7. 磁性を帯びない
    非磁性で磁場に影響されないので半導体の基板や各種精密電気機器にも利用されています。
  8. 反射性がよい
    熱、光、電波をよく反射するので、暖房器の反射板、照明器具、CDなどに用いられます。
  9. 低温に強い
    液体窒素の低温でも脆性破壊を起こさず、じん性が大きいことから、強度とじん性ならびに軽量という特性を生かして低温プラントやLNGタンクなどにも使われています。
  10. 真空性がよい
    ガス放出が少ないので高真空ポンプや配管、理化学実験装置に用いられています。
  11. 鋳造しやすい
    融点が低く溶解が容易で、ピストン、シリンダブロック、ホイール、カメラボディなどのいろいろな部品に使用されています。
  12. 接合性がよい
    各種の接合法において容易な接合が可能で、広い分野で取り入れられています。
  13. 毒性がない
    無臭・無害であるので食器、家庭用器物、医療機器などに広く使用されています。
  14. 美しい
    銀白色の美しさとともに、容易に色づけできることから装飾品や建築内外装に利用されています。
  15. リサイクルしやすい
    使用後に再度溶解してアルミニウム地金として再生可能です。ボーキサイト鉱石から新地金を製造するエネルギーの3%で再生出来るので経済的な金属であると言えます。
※参考文献:アルミニウム新時代(工業調査会)
 

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