2012/4/ 5/ 18:06

実体試験と公差について

弊社ではアルミニウムの熱処理を行っていますが、雰囲気温度で熱処理をする場合には、例えば

500℃で4時間保持

という設定で電気炉の制御盤のタイマーをセットします。

この場合、通常は炉の中の温度分布にはバラツキがありますので、雰囲気温度が500℃に達している場合でも、実際の製品は500℃達していない部分があります。

実体測定(実態測定とも言います。)では、実際の炉の中の温度分布がどのようになっているかを調査します。

製品の形状や入れ方によりますが、小さい製品を入れた場合には、だいたい500℃に達するのに炉の中の場所によって1時間半から2時間ぐらいの時間差があります。

そのため、例えば

500℃で4時間保持

という規格が「実体での要件」だった場合には、電気炉の保持時間の設定は5.5?6時間ぐらいになることがあります。

それについて、より正確にしていくために実体試験を行います。

その場合、コスト的に保持時間を短くしたいということがありますので、製品の公差が500±5℃の場合には、実体で495℃になってから4時間保持をしています。

例えば、実体測定で4時間保持したときの雰囲気温度の保持時間が5時間44分だった場合には、その製品を量産するときには、

500℃で5時間44分の保持

というタイマーのセットで熱処理を行います。

熱処理は、あくまでも製品の温度が肝心ですので、実体試験を行って最適な熱処理条件を決める必要があります。

もちろん、弊社ですべてを決めるのではなく、お客様の要望を第一にしておりますので、何かご相談等がございましたら、いつでも御連絡をいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

2012/3/30/ 09:09

熱処理費用の算出について

アルミ熱処理の費用は事前に御見積もりをさせていただいておりますが、どのような荷姿で運送を行うかが不明な場合や、矯正を実際にやってみなければ正確な金額が出ない場合には「概算」でお知らせさせていただいております。

荷姿に関しては、例えば小さなダンボールの中にビニール袋に入れた状態で弊社に届いたものを、同じ状態にしてお返しする場合は少し手間がかかります。

また、運賃に関しては荷姿と重量が決定しますと、だいたいの金額がわかります。

弊社で配送を行うか、あるいは運送業者にお願いすることになりますが、安い業者をご存知の場合には教えていただければ幸いです。

キズ・ダコンに関しては、例えば鋳物の製品で、熱処理後に切削加工をするものは1ミリぐらいであれば傷は大丈夫というものもあります。

鋳物でも、そのまま加工無しに製品になるものはキズ・ダコンはNGになります。

鍛造品は全般的にキズ・ダコンはNGです。

それらに加えて、温度条件や保持時間などを考慮して熱処理費用を算出しております。

不明な点などがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせをいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

2012/3/22/ 15:03

少量のアルミ熱処理について

弊社では、1個からアルミの熱処理を行っています。

試作品や研究開発の熱処理品について、もし同じ温度条件で熱処理を行う他社製品があれば一緒に熱処理を行うことで単独の場合よりも単価が安くなります。

ただ、同じ温度条件のものがいつもあればいいのですが、日によって変わりますので、事前にお問い合わせをいただければと思います。

熱処理のやり方が指定されている製品に関しては、1個だけでも混ぜることができませんが、特に指定のない製品の熱処理であれば一緒に熱処理を行うことが可能です。

温度や時間の公差によって入れ方などの工夫も変わってきますので、それらも考慮して、場合によっては「似たような温度と時間」の熱処理でも可能かどうかを相談させていただきながら熱処理を行います。

2000系、6000系は温度管理をキチンとしていないと硬さに影響が出ますが、鋳物の場合には多少の誤差があっても大丈夫な場合があります。

熱処理の温度記録のデータや硬さ測定の結果のデータ提出にも対応しておりますので、ご安心いただけます。

梱包や荷姿、運送便などもご希望がございましたら、お気軽にお申し付けいただければと思います。

納期に関しては、単独処理は比較的早くできます。他の製品と一緒の場合には納期がかかる場合があります。

色々な方法について対応させていただきたいと思いますので、お気軽にご相談、お問い合わせをいただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

2012/3/14/ 15:03

板材の硬さ測定について

アルミニウムの薄い板や小さな製品の場合には、熱処理後の硬さを測定することが難しいために正確な数値を出すことができません。

それは、ブリネル式の場合は10ミリのボールを、ロックウェル式の場合は小さな円錐状の針のようなものを重さを加えて製品に押し付け、それにより硬さを測定するためで、薄かったり小さな製品は充分に押し付けることができません。

だいたい、各辺20ミリぐらいのサイコロ状の製品が正確に測定できる最少の大きさになると思います。

もし、製品が小さい場合には、同じ材質の測定できるサンプル品を一緒に熱処理して硬さ測定を行うと硬さの参考値になります。

大きくても形状が複雑な製品の場合ですと、硬さ測定が難しい場合がありますので、そのときにはご相談をさせていただければと思います。

 

 

2012/3/ 9/ 18:06

炉の販売について

炉の販売やレンタルについてのお問い合わせも多くいただき、ありがとうございます。

弊社はアルミニウムの熱処理専門業者で、設備は電気炉だけですが、炉の製作に関しましてはガス炉など一般的な工業炉を扱っております。それらはアルミ熱処理の部門とは違いますのでISO9001の適応除外となっておりますが、弊社で使用しているものと同じ型の炉の販売も可能です。

中古の電気炉は販売やレンタルが可能で、新たに炉を製作する場合にはオーダーメードとなります。希望の有効寸法や温度、品物についてなどの情報をいただければ御見積をさせていただいております。

お近くの方は、ぜひ弊社の設備を見に来ていただければと思います。

新型の炉に関しては、納期はだいたい3カ月ぐらいです。

窒素雰囲気炉など、色々な炉の納入実績があります。

また、他社製の炉の修理の依頼も受けております。

現在、炉の部門は忙しいこともあって少しお待たせすることもあるかもしれませんが、相談はいつでもお受けいたしますので、よろしくお願いいたします。

アルミ熱処理についてのご相談も、注文するしないに関わらず受けておりますので、そちらもぜひご利用いただければ幸いです。