2015.01.28
熱処理サンプルのアルミ合金の種別について
アルミニウムの熱処理で、例えば形状が小さかったり薄いために実体(実態)測定が出来ない製品の場合、代替品を使用することがあります。
そのときに、同じ材質であれば問題は無いのですが、同じ材質の用意が出来なかった場合には、違う材質のアルミニウム片をテストピースとして使用することがあります。
単純に炉内の実体(実態)温度を測定するためだけであれば、アルミニウム合金と呼ばれるものであれば、材質による変化はほとんどありません。
温度の測定結果と硬さの関係を知る目的の場合には、当然ですが製品とテストピースは同じ材質である必要があります。
厳密に言えば製品の大きさが違うと冷却速度も多少は違うのですが、実際はほぼ同様と考えてデータを活用しています。
穴を空けて温度センサーを直接入れて温度を測定し、その製品そのものの硬さを測定することは、熱処理データとしては非常に参考になります。
それゆえ、可能な限りそのような方法を取ることが望ましいのですが、もし穴を空けることができない製品の場合には、代替品を使うしかありません。
温度データを見るのは違う材質のサンプルで、硬さを測定するのは目的の製品、というやり方をすることもけっこうあります。
また、そのときに使用するアルミニウム合金も、同じ材質で無い場合もあります。
アルミ熱処理の各種試験や試作等も豊富な経験がありますので、ご相談等も色々と受けております。
よろしくお願い致します。
2015.01.22
ISOの審査機関を変更いたしました。
昨年末に、ISO9001の審査機関を以前のところから現在のQARジャパンに変更いたしました。
審査機関は変更いたしましたが、弊社の業務内容及び品質管理の変更はございません。
品質管理の内容や担当者等はそのままで、審査機関だけの変更となります。
審査機関の変更により、弊社のスタッフ一同の名刺も変わりましたので、お会いした時に新しい名刺をお渡しいたしますので、よろしくお願いいたします。
12月は更新審査が行われ、特に問題も無く終了しております。
弊社は、ISO9001のための品質管理ではなく、弊社の基準でしっかりと行っている品質管理をどのように判断していただくかということで審査を受けております。
今後も、お客様のご要望にお応えしながら、小ロット対応・短納期対応・土日祝日対応と共に、高品質の維持管理を続けてまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。
2015.01.14
溶体化処理における変形について
アルミニウムの熱処理で、溶体化処理は500℃前後まで加熱をしてから急冷を行います。
急冷のときに変形が起こることは良く知られていますが、500℃を超える温度まで加熱をすると、高温による変形が起こります。
そして、熱による変形や、炉内への詰め方によっての変形もあります。
炉内への詰め方は、例えば製品を置く向きもありますし、製品同士を重ねて入れたときに下の方の製品に荷重がかかったことに起因する変形もあります。
530℃ぐらいの温度で熱処理を行う製品は、炉内で柔らかくなってきていますので、そこに荷重がかかると変形したり部分的に凹むことがあります。
低い温度で行う時効硬化処理に関しては、製品同士を重ねての荷重による変形については、ほとんど起こりません。主に応力除去の過程での変形の方が要因としてはあります。
そして、溶体化処理からの急冷時の変形に対しては、水温や水量、水への入れ方などで変形の度合いも変わってきます。
昔と比べて寸法の精度も上がり、また加工代(かこうしろ)も少なくなっていますので、変形の少ない熱処理方法が求められています。
アルミ熱処理に関するご質問等がございましたら、いつでもお気軽にお問い合せをいただければと思います。
2015.01.08
本年もよろしくお願いいたします。
あけましておめでとうございます。
昨年中は、色々とお世話になり、ありがとうございました。
2015年も引き続きアルミニウムの熱処理を行っていきます。
高品質の維持や短納期など、みなさまのお役に立てるように技術力の向上も続けながら熱処理を行っていきます。
本年もよろしくお願いいたします。