TEL : 0276-86-6475
FAX : 0276-86-6583
群馬県邑楽郡
千代田町大字赤岩3296-1

作業標準について

2015.06.24
作業標準について

作業標準というと、けっこう範囲が広いものを指しますが、アルミニウムの熱処理においては、「誰が行っても同じ作業をする。」という目的で作られます。

それは、コストダウンのために手順や時間のルールを決めたり、品質を一定にするためや、ミスを回避するためのものだったりと、色々な目的があります。

そして、その中のひとつに、「製品の合否判断」という重要なポイントもあります。

熱処理の工程が終わり、お客様にお渡しする製品は、必ず要求事項を満たしている必要があります。

特に、素材の硬さを増すT6処理などでは、目的の硬さになっているかどうかの合否判断は重要です。

そのときに、「製品のどの場所を測定するか」ということや、「どのように」ということも決めておく必要があります。

「どのように」というのは、例えば測定するときにグラグラしないようにヤゲン台を使うとか、専用の治具・工具を使うとか、製品が40℃以下になっているか、などです。

製品の測定する場所を決めておくことも大切で、それらをすべて決めてから合否判断の基準を作ります。

そのメリットとしては、毎回の測定データを元に傾向管理を行うことも可能になります。毎回、測定方法が変われば、測定データを比較することができなくなります。

そういう意味でも、工場内の作業全般について作業標準を作成し、常に一定の作業を行うように努めています。

アルミ熱処理についてのご質問等もいつでも受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

2015.06.17
監査について

ISO9001を取得している会社の場合には、取引先の監査を行う必要があります。

弊社では、アルミニウムの熱処理のご依頼を受けている会社様からの監査も承っております。

監査につきましては、事前に調査票などを送って頂いて記入して提出することも可能です。

ISOに基づいた監査や、各会社の規定に基づいた工程監査など、色々なものがありますがいつでもご相談をいただければと思います。

また、監査とまでいかなくても、見学をされたい場合にはいつでもご連絡をいただければ御案内をいたします。

すでに取引のある会社だけでなく、これから発注したいという方、アルミ熱処理に興味があるという個人・法人の方も見学可能です。

お近くにいらっしゃったときの突然の訪問でも、スタッフの手が空いていれば対応可能です。

秘密保持契約をしている部品がある場合で、シートを被せることが出来ない場合は、その場所を避けての御案内になります。

その他、ご質問等がございましたらいつでもお気軽にご連絡をいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

2015.06.10
アルミニウムのブリネル硬さ試験について

ブリネル硬さ試験とは、丸い金属製の球を荷重をかけて押し込み、そのくぼみの直径によって硬さを測定する方法です。

アルミニウムの熱処理でブリネル硬さ試験を行う場合には、直径10mmの球を500kgの荷重をかけて押し付け、その直径を測定する方法が主にとられています。

最近は、kgをNで表記するようになってきていますので、その場合には4.903kNとなります。荷重に関しては、「試験力=F」と表記されます。

一般的に、鋳物などはT6処理によってブリネル硬さが90前後、鍛造品はもっと硬くなります。

くぼみの直径が2.5mmがブリネルで100という数値になります。

押し付ける球の直径や荷重により、同じ大きさでも測定値が変わりますので、必ず10/500のような、どのような測定をしたのかを併記する必要があります。

詳細についてはJISのZ2243を参照していただければと思います。

測定については、小数点以下2桁までの測定値が算出表に出ていますが、実際には拡大鏡で見て測定するため、そこまで詳細な数値を確定することは難しいため、「約2.5」ということになっています。

通常は、硬さ測定の結果に関しては「範囲」があるため、そのような測定方法でも合否判断は行うことが出来ます。

ただ、cpkの計算を行うと、正確な数値で測定できないため、結果をあまり参考に出来ないことになります。

cpkの結果を良くするために、例えば2.45ぐらいの直径のものを、2.4にするか2.5にするかによってデータの分布が変わります。

ブリネルの測定値としては、2.4が109、2.5が100ですから、その差が9とかなり大きなものになってしまいます。

くぼみの直径も真円にはならないため、精密な測定をしようとしても正確には出てきません。

このあたりは、管理するときに問題になる点です。

管理する方法、合否判定などはメーカー様によって異なっておりますので、その都度話し合いによって決定しています。

良い製品を常に作るためにも、管理方法については納得のいくまで色々と検討していければと思っています。

不明な点などは、いつでもお問い合わせをいただければ幸いです。

2015.06.03
お急ぎのご依頼について

アルミニウムの熱処理は、炉の使用予定を考えて、そのスケジュールの通りに作業を行います。

たまに、お急ぎの熱処理のご依頼を受けることがありますが、そのときには多少の調整が可能な場合があります。

納期に対して早めに熱処理を行っている製品に関しては、スケジュールを後に回すことができます。

また、炉が空いている状況であれば、すぐに入れることもできます。

納期でお困りのときには、まずは希望納期をお伝え頂けますでしょうか。

弊社では、特に「特急料金」などは発生いたしませんので、遠慮無くご相談をいただければと思います。

基本的に、「最短で◯月◯日の◯時に出来ます。」という回答をさせていただいております。

熱処理の場合には、炉から出た状態ですと熱くて触れません。

また、硬さの測定も熱いときには正確な数値ができません。

もし、お急ぎでの納品をご希望される場合、製品が熱いままトラックに載せることも可能です。

硬さの測定については、1個だけ冷まして測定することもできます。データや書類等は後からFAXや郵送ということもできますので、お急ぎの場合には色々と可能性について考えていきたいと思います。

その他、どのようなことでもお気軽にご相談をいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。