TEL : 0276-86-6475
FAX : 0276-86-6583
群馬県邑楽郡
千代田町大字赤岩3296-1

アルミ熱処理の実体(実態)試験について

2015.02.11
アルミ熱処理の実体(実態)試験について

アルミニウムの熱処理において、実際の製品の温度を測定するために実体(実態)測定というものを行います。実体側温と呼ぶこともあります。

熱電対(ねつでんつい)と呼ばれる温度センサーを製品に直接つなぐことで、製品自体の温度を測定します。

製品に穴を空けて、専用の線を入れることもありますが、弊社では熱電対の素線を切って使っています。

鋳物などは穴を空けてセンサーを差し込むことが出来るのですが、薄い板の場合には差し込むことが出来ません。

端の部分であれば折り曲げてセンサーを挟み込みます。あるいは、穴を空けてボルトで取り付ける場合もあります。

センサーの先端部分が空気に触れている状態ですと、炉内の空気の温度を測定することになってしまいますので、きちんと製品の温度を測ることができるように工夫をして取り付けます。

小さな部品で取り付けが不可能な場合には、センサーの先端部と一緒にアルミホイルで包む場合もあります。

量産の時と荷姿の条件は変わってしまいますが、熱処理の温度と時間によって製品の硬さなどの機械的性質がどのように変化したかを調べるときに、そのような方法を用いることがあります。

大きな製品では、何箇所も測定することがあります。また、小さな部品では1回の熱処理で12点ぐらいの場所を選んで測定をします。

それらについては、お客様とご相談をさせていただいています。

アルミの熱処理についてのご質問等は、いつでもお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。