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アルミ熱処理の矯正作業について

2017.02.22
アルミ熱処理の矯正作業について

アルミニウムの熱処理は、変形する事があります。特に溶体化処理において変形の度合いが大きく、そのままですと製品として使えない場合があります。

今回は、特に大きな製品の矯正作業の御依頼がございました。通常は溶体化処理の水冷の直後にハンマー等で叩いたり油圧の機械を使用して行いますが、今回の製品に関しましては、溶体化処理から水冷まで終了している製品をお預かりしての矯正作業を行う段取りになっており、油圧の機械とハンマーの両方を使用しての作業のため、かなりの時間を要することになりました。

弊社では、溶体化処理から水冷後の矯正作業、その後の時効硬化処理まで、一連の流れで処理を行う事が可能ですので、お気軽に御連絡をいただければ幸いです。

製品の形状により、変形してしまうかもしれないと言う御心配がある場合には、矯正作業についての御説明もさせていただいております。

また、矯正費用に関しましても、その都度事前にお話をさせていただいております。実際にやってみないとわからない物ですので、御見積に関しましては概算になりますが、作業の結果、御見積時よりもお安くなる場合もございます。

矯正作業などで御不明な事がございましたら、いつでもお問い合わせを頂ければ幸いです。

宜しくお願いいたします。

2017.02.15
時効化処理について

時効化とは、金属材料が時間が経過するうちに変化する事です。

人工時効硬化処理を略して時効化や時効処理と呼ぶことがあります。

アルミニウムの熱処理の場合には、T6処理の例では500℃前後に加熱して数時間その温度を保持し、その後水の中に入れて急冷した後に200℃前後の低い温度で加熱します。

その低い温度で加熱することを人工時効硬化処理と呼びます。

人工時効というのは機械を使用し人工的に加熱する為で、大気中に放置する時効処理は自然時効と呼ばれます。

人工時効硬化処理は、その名の通り硬化します。自然時効の場合も、通常は硬さが増していきます。

また、人工時効硬化処理の場合には温度を加え過ぎると過時効となり、硬さが低下します。(T7処理と呼ばれる)

どのような熱処理を行うかは、製品の材質と使用目的により決定されます。

弊社では特に指定が無い場合には、一般的なアルミニウム合金の熱処理を行いますが、ご指定の温度条件・保持時間がございましたら、電気炉の温度・時間は細かく設定することが出来ます。

アルミ熱処理に関して、ご不明な点などがございましたら、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

 

2017.02.08
硬さ測定について

熱処理によって目的の硬さに変化したかどうかは、硬さ測定を行なって判断します。弊社では、アルミニウムの硬さはロックウェル試験機とブリネル試験機を使用して測定をしています。

ロックウェル試験機は、小さな球を製品に押し当てて出来たくぼみの深さから求める方法です。

ブリネル試験機は、10ミリの鋼球を500Kgの重さで押し付けて出来たくぼみの直径を拡大顕微鏡で測定して換算表から硬さを求める方法です。

どちらの試験機を使用するか、測定場所、測定数などは製品の大きさやお客様との打合せやお客様からの指定で決まります。

形状によっては、測定が困難な場合があります。試験機にうまくセット出来ない小さな製品や薄い板やネジなどです。

また、製品に測定痕がついては困るお客様もいらっしゃいます、その場合は、製品と同じ材質のテストピースを一緒に熱処理ををして、それを測定用にする場合がありますが、製品を測定するのと同じような結果になっております。

硬さについてや測定方法について、いつでもお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。宜しくお願いします。

2017.02.01
熱処理の御依頼について

年が明けて約1カ月程になりますが、アルミニウム製品の熱処理の御依頼に多少の波があるようです。

定期的な物は毎日のように入荷がありますが、それ以外の熱処理品に関しましては、T5処理やT6処理など、その日によってまとまって多く入荷する場合と、少量の場合があり、少量の時は納期に合わせ抱き合わせのタイミング等も考えながら熱処理を行なっております。

弊社では、お客様の要望にお応え出来るように、スタッフ全員で様々なケースを想定しながら業務を遂行していますので、どんなに小さな事でも御相談をいただければ対応させていただきます。

試作段階のトライ的の熱処理や、スポット的な製品、または量産品の短期から長期的な御依頼など、どのようなパターンでも対応可能ですので、電話での連絡や、ホームページからのお問い合わせをいただければ、幸いです。

宜しくお願いいたします。