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熱処理の保持時間について

2020.12.23
熱処理の保持時間について

一般的に、アルミニウムの熱処理における温度と保持時間には規格があります。

それは、「その温度と時間で熱処理をするとうまくいく」という目安になります。

あまり厳密なものではありませんので、たいていは温度については±5℃ぐらい、時間については±5分ぐらいというイメージです。

これは、あくまでも目安であって、お客様によっては±3℃以内という場合もありますし、鋳物のように±10℃ぐらいでもうまく出来るものがあります。

あくまでも製品の用途やバラツキの問題は製造メーカーの意図する仕上げのために熱処理を行いますので、最終的に決めるのはお客様ということになります。

特に何も言われない場合には、温度は±5℃、保持時間は-0分、+5分で作業を行っています。

また、保持時間についてはアルミニウムの資料などでは保持時間が8時間となっているものがありますが、実際はその製品が温度に達してからということですので雰囲気温度ですと少し長くなります。

温度と時間を正確にする場合には、実体(実態)試験を行って、製品の温度を直接測定するやり方になります。

アルミニウムの熱処理に関するご質問等はいつでもお受けしておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせをいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

2020.12.20
アルバイトを募集しています。

いつもお世話になっております。

現在、2021年1月から一緒に働いていただけるアルバイトの方を募集しています。

詳細はこちらです。

http://www.al-ace.co.jp/a/

不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。

2020.12.16
矯正作業について

アルミニウムの熱処理は形状や材質によって変形する事があります。

変形が大きいままですと製品として使用出来ない場合があります。

その変形を修正する事を「矯正」または、「くるい取り」などと言います。

矯正作業は、T6処理の場合ですと溶体化処理の水冷後、すぐに矯正を始めます。

溶体化処理を行った直後は、硬さがまだ柔らかめなので、そのタイミングで行うとスムーズに作業出来ます。

使用する道具は主に、ハンマーや自社製の油圧機器です。

弊社では、矯正作業は水冷後4時間以内に作業を終らせるように作業予定を組みます。

それ以上に時間が経過すると製品が硬くなり割れてしまったり、ヒビが入ってしまう事がある為です。

小さな製品から大きな製品まで、矯正作業をさせていただいておりますので、お問い合わせなどございましたらお気軽にご連絡をいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

 

 

2020.12.09
年末年始の営業日について

年末年始の営業日についてのお知らせです。弊社の休業日は、12/28(月)~1/4(月)です。来年の営業は1/5(火)からとなります。

熱処理設備のメンテナンスなどの為、炉は停止しますが連休中にアルミニウムの熱処理のご依頼がある場合には早めにご連絡をいただければ対応させていただきます。運送業者様のお休みもございますので、発送ができない場合もありますが急ぎでの出荷や引取なども対応させていただきます。また、お問合せのメールなど返事が1/5(火)になる場合がございます。

今年も多くのお客様からアルミニウムのお問合せをいただきました。そして多くのお客様からアルミニウム熱処理・矯正のご依頼をいただきました。スタッフ一同、感謝しております。宜しくお願い致します。

 

2020.12.02
市販されているアルミニウム材について

たまにお問い合わせをいただくのですが、「市販されているアルミの板を購入しました。これを加工するのですが、図面にT6と書いてあリます。どのようにすれば良いのですか」という事があります。

T6は、溶体化処理(高温で保持したあとで水で急冷)の後で人工時効硬化処理を行う工程です。

2000系や6000系で市販されているアルミニウムの板は、通常はT6されているようです。

購入する時に確認をすると教えていただけます。

おそらく、圧延からT6までの一貫した製造工程になっている工場で作られていると思います。

生材のまま使う場面は無さそうにも思います。

板を切削加工するときにはT6を行って硬くした方が切削性が良いので、わざわざT6するよりも便利で安価で入手できるのではないでしょうか。

T6されている板を切削加工しても素材の変形は起こりません。また、経年変化も起こりませんので安定化処理も不要です。

それなので、切削加工を行った後のT6は不要です。

溶接作業を行った場合には、アルミニウムが溶ける温度まで上昇し、そこから自然冷却となりますので硬さは柔らかくなります。

つまり、溶接作業の後にはT6を行うことで強度を増すことができます。形状によっては変形したり溶接の角度が変わったりしますので注意が必要です。熱処理を行う時に少し工夫が必要です。

アルミニウムの熱処理に関して、何か疑問等がございましたら、いつでもお問い合わせをいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。