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砂焼き処理について

2023.06.28
砂焼き処理について

弊社では、鋳物の中子(なかご)を除去する為の砂焼き処理も行っております。

中子(なかご)とは、中が空洞になる部分がある鋳物を造る時に空洞になる部分として、鋳物の中にはめ込む砂型です。

砂焼き処理の場合、製品を載せる治具や炉内に砂が落ちてしまいます。そのままにしておくと漏電などの原因になってしまう為、処理後に掃除機で治具や炉内の掃除を行います。処理の際に出た砂につきましては、そのままお返しをするか、弊社で処分させていただいております。

砂焼き処理を行う時には、製品の形状や砂の量によって、処理温度や保持時間が変わります。480~510℃で3~5時間くらいで処理をすると上手く落ちております。砂の色が白くなってサラサラ落ちていればいいのですが、場所によって黒い砂のままの状態で残っていて製品の奥まで落ちていないような場合には温度や処理時間の条件の見直しが必要になります。砂焼き処理後にT6処理やT5処理を行う場合もございます。

アルミニウム熱処理についてのご質問などございましたら、いつでもご連絡いただければ幸いです。宜しくお願い致します。

(記事作成 堀越)

2023.06.21
アルミ熱処理炉と治具の寸法について その③

皆様こんにちは。

今回も治具の寸法シリーズその③でございます。

前回に引き続き大型丸型炉に使用する変わり種をご紹介させていただきます。

まず弊社の炉ですが、気流式電気炉になります、メインでよく使用されています。

この炉の寸法は、Φ1,400×H1,750㎜となります。

そして、この炉を使うには製品を入れる治具が必要になります。

今までに3段、4段バスケット(治具)をご紹介させていただきました。

今回は2段と2段貫通バスケットについて説明いたします。

2段の寸法はΦ1,190×H775㎜×2段になります。

高さのある大型の製品に向いています。

更に写真左側ですが、上の段の底が無い貫通タイプの治具もあります。

これは更に高さ(長さ)のある製品に使用いたします。

棒状や、パイプ状の様な自立もしくは立てて熱処理が可能な製品に使用します。

このように色々なタイプのバスケット(治具)が、ございますので、アルミ熱処理加工の御見積などの参考にして頂ければ幸いです。

(記事作成 丸山)

 

 

2023.06.14
アルミ熱処理の変形

今週も新規のお客様からお問い合わせのご連絡をいただきました。

アルミニウムの熱処理、「T4」や「T6」といった作業では変形が起こる事があります。

「T5」作業の場合は、応力除去の目的もあるため、変形が起こっても目に見えるレベルの変形ではありません。

板の熱処理の変形はやってみなければ何とも言えないのですが、厚さが薄いものほど大抵の場合は変形します。

どのように炉にいれたかによって、どう変形するかは様々なパターンがあります。また、リブが入っていたり、角が折り曲がっているような形状は変形が少ない傾向にあります。

変形の対処法として、鉄の板などで挟む事もありますが、それでも変形は起こります。

場合によっては水で冷却した後、ハンマーで叩いて修正する「矯正作業」がありますが、精度はそれほど精密ではありません。

製品の入れ方や、治具の置き方、新しい治具の制作など、事前にご相談を受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。

宜しくお願い致します。

(記事作成 高野)

2023.06.07
T4・T6の水温管理についての動画を公開しました。

アルミニウムの熱処理を行うときに、溶体化処理では水冷を行います。

そのときに、材質によっては水温が低い方が良いとか、高いほうが良いということがあります。

弊社の水温の管理について、どのように行っているのかや、水槽の掃除についてを解説しました。

アルミの熱処理について、何かご質問等がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。

よろしくお願い致します。

(記事担当:森)