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アルミの変形を直す事について

2024.10.02
アルミの変形を直す事について

アルミニウムの熱処理を行うときに、たとえばT4やT6の溶体化処理を行ったときに製品が変形する場合があります。

溶体化処理を行うときの変形の原因としては、約500℃の熱によって変形が起こる場合と、水槽に入れて急冷するときに変形が起こる場合があります。

その他には、製品を同時にたくさん入れたことによって荷重がかかって変形することもあります。

対策としては、製品を熱処理炉に入れるときの向きや詰め方を工夫したり、専用の治具を作るなどを行います。

変形防止のために、たとえば円形のお椀のような形状の製品は丸いリングを入れたり、平行度が保てない製品は棒で支えたりします。

板の場合には厚い鉄板に挟んだりすることもあります。

また、何も対策をせずに溶体化処理を行い、水冷が終わった直後にハンマーで叩いて矯正を行って直すこともあります。

大きな製品は弊社で独自に作った油圧の矯正マシンを使うこともあります。

また、鋳物などでお客様が鋳造した段階で変形していることもあります。

その場合には、たとえばT5やアニール処理の場合には弊社で矯正を行います。

アルミニウムの製品によって、矯正のやり方が変わってきますので、事前にお問い合わせをいただけますと幸いです。

アルミ熱処理についてのご質問は、いつでもお受けしておりますのでお気軽にご相談いただければと思います。

よろしくお願いいたします。

(記事作成:森)

2024.09.25
工場見学について

弊社のアルミニウム熱処理の工場は、いつでもご見学可能です。

また、熱処理をおこなう際の治具へのセットや矯正作業をするときに立ち合いをすることもできます。

実際の熱処理作業や検査工程なども、工場内で見ることができますので、ご希望がございましたらいつでもご連絡をいただければと思います。

ご見学の際は、一部秘密保持契約をしているお客様の製品についてはシートを掛けたり、熱処理の条件を見えないようにしているものがありますが、他の製品についてはご覧いただいて大丈夫です。

写真や動画の撮影につきましては、お客様の製品に関しては撮影されないようにお願いをさせていただいておりますが、熱処理作業の様子や設備などは撮影可能です。

その他、何かご希望などがございましたらお気軽にご連絡をいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

(記事作成 横田)

2024.09.18
定期訓練を行いました。

9月1日は防災の日でした。

弊社では、ISO14001 8,2「緊急事態への準備及び対応」に基づき、毎年9月1日を定期訓練としております。

弊社で使用しているアルミニウムの熱処理炉は電気炉なので火は使用しておりませんが、治具や設備の修理などで溶接作業を行います。工場内・事務所に消火器を配置し、工場内には消火設備も配置しております。

今年は、9月1日が日曜日だったので9月2日にスタッフ全員で消火器の使い方や避難経路や緊急連絡先などを再確認しました。

最近は異常気象でのゲリラ豪雨による冠水や落雷による火災や停電など緊急事態な事が多くなっております。社内だけではなく、様々な緊急事態時にパニックにならず、対応できるようにしていきたいと改めて思いました。

アルミニウムの熱処理でお困りな事がございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。

(記事作成 堀越)

2024.09.11
変色の原因について

アルミニウムの熱処理で表面が黒くなる原因についてのお問い合わせがありました。

すでに回答はしておりますが、ここに掲載することにいたしました。

変色の原因は、主に4つあります。

1.鋳造品における離型剤の残りの影響

2.鋳物製品を屋外等で放置して雨に濡れた場合

3.鋳物(低圧鋳造を含む)の熱処理で人工時効硬化処理後に表面が黒っぽくなる場合がある

4.溶体化処理を2回以上行った場合

上記の他にも原因はあると思いますが、とりあえず代表的なものです。

3の人工時効硬化処理後に表面が黒っぽくなる、あるいは表面がくすんだ感じになる件については、弊社の独自の方法で軽減できる場合がありますのでご相談をいただければと思います。

アルミニウムの熱処理について、何かご質問等がございましたらご連絡をいただければ幸いです。

よろしくお願い致します。

(記事作成:森)

2024.09.04
矯正作業について

アルミニウムの熱処理は、形状や材質により変形が発生する場合があります。

熱処理による変形や、鋳造時の反りなどを公差内に修正することを、矯正と言います。

歪み取りや、くるい取りなどと呼ばれることもあります。

アルミ熱処理では、T6処理の場合は溶体化処理の水冷却後すぐにハンマーや油圧機器を使用して矯正作業をおこないます。

弊社では、T6品の矯正は水冷却後4時間以内に矯正作業を終らせるように作業予定を立てます。

それ以上時間が経過してしまうと、硬さが増して作業がやりにくいだけでなく、製品が割れてしまう場合があるからです。

その為、矯正品が多い場合は午前・午後に分けて矯正作業が重ならないように熱処理炉の予定を立てます。

お客様によって、矯正作業に立ち合いたいなどの要望があった場合には、お客様の来社される時間に合わせて水冷却をおこない最初から作業を見ていただくこともよくあります。

アルミ熱処理について、ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

(記事作成 横田)