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焼鈍の炉冷について

2012.02.09
焼鈍の炉冷について

アルミ熱処理の焼鈍(焼きなまし)は、約350から420℃ぐらいで材質によって変わります。

通常は硬さを軟らかくすることが目的で、その後に鍛造を行ったりそのまま使用したりします。

加熱してキープした後は、炉の中でだいたい200から260℃ぐらいになるまで冷めてから取り出します。

製品によっては炉内の冷却スピードも重要になりますが、目的の硬さによっては炉の扉を少し開けて熱を逃がし、少し早めに冷却しても大丈夫な場合があります。

また、300℃ぐらいでサンプルとして1?2個を炉内から取り出して測定し、軟らかくなっているようであれば炉から出して放冷する場合もあります。事前にサンプルを測定するやり方の場合には、製品が暖かいと硬さ測定値は若干軟らかめに出ますので注意は必要です。

このような方法を色々とやるのは、やはり長時間の熱処理はコストと納期の問題で、早く熱処理ができれば費用も安くなるというのが理由です。

焼鈍の場合にも、事前に最適な条件出しを行うことでコストや納期を見直すことが可能です。

よろしくお願いいたします。