2012.06.28
アルミニウムの板の熱処理について
アルミニウムの板の熱処理で、変形が起こるのは主にT4やT6になります。
T5の場合は、「応力除去」の目的がありますので変形が起こりますが、目に見えるレベルでの変形はありません。
焼鈍(焼きなまし)の場合には、軟らかくなりますので乗せている台などが曲がっていると、変形する場合があります。
板の熱処理の変形は実際にやってみなければわからないのですが、厚さが5ミリ以下の場合には大抵の場合、変形します。
どのように炉に入れるとどのように変形するかは、色々なパターンがあります。また、リブが入っていたり角が折り曲がっているような形状ですと変形は少なくなります。
アルミ板の変形への対処法として、鉄の板で挟むこともありますが、それでも変形は起こります。
場合によっては、水で冷却をした直後にハンマーで叩いて修正しますが、精度はそれほど精密ではありません。
どのような規格のアルミ熱処理を行うのか、事前にご相談を受けておりますので、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。