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硬さの測定数について

2013.10.03
硬さの測定数について

アルミニウムの熱処理は、製品の硬さ(硬度)が変化したかどうかも出荷検査の合否判断の対象になります。

T5処理のように硬さが変化しない場合もありますが(T5処理でも変化する場合はあります。)、T6や焼鈍などでは硬さが変化します。T6では硬さが硬くなり、焼鈍すると柔らかくなります。

熱処理を終えた製品は、その工程が問題なく行われたかどうかの判断として硬さの測定をします。通常、硬さは「引張試験」などの機械的な性質を測定する結果と相関関係がありますので、硬さを測定することである程度の品質検査が可能となります。

その硬さ測定ですが、実際に炉の中の温度分布がどのようになるかは製品のセットのやり方で少し変わってきます。そのため、熱電対(温度測定センサー)を炉の中に入れて温度分布を測定し、炉の中の様子を調べます。

そしてその結果と、各位置の硬さ測定の数値を見て、量産時の硬さ測定の抜き取り場所を決めます。

量産のときには、炉の中の温度分布が良い条件を探して決定するため、炉内のバラツキも最小限ですが、やはりその中でも1番気になる場所から製品を抜き取って硬さの測定を行います。

通常は2個を測定すれば問題はありません。場合によっては1個でも大丈夫です。決められた投入方法、温度、時間などに従えば結果は同じになりますので、1個だけでも合否判断は可能です。それでも、2個測定すると更に安全です。

お客様によっては、管理方法としてもっと硬さの測定数を増やしたいというご要望もあります。そのときには、抜き取り場所などの相談もさせていただいております。また、測定数がかなり多い場合には別途御見積をさせていただく場合もあります。

いずれにせよ、製品の要求事項については弊社がそれを満たすようにして納品いたしますので、検査については弊社からの提案をさせていただく場合もあります。

お客様と色々な打合せを行い、満足のいく熱処理をさせていただいております。

不明な点などはいつでもお問い合わせいただければ幸いです。