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アルミニウムの熱処理における外観上の変化について

2013.11.07
アルミニウムの熱処理における外観上の変化について

アルミニウムの熱処理を行った時に発生する外観上の変化は、表面の色具合の違いや変形などがあります。

表面的には、ツヤの具合に変化があったり、焼けたようになることがあります。また、くすんだようになったり、黒っぽくなることがあります。

T5処理の場合には、特に色具合の変化はありません。焼鈍の場合には、焼けたような感じになることがあります。

溶体化処理の場合には、製品によっては変形することがあります。事前にそれを考慮して炉の中への入れ方を考えたり、大きな鋳物の場合にはハンマーで叩いて寸法を整える矯正作業を行います。

基本的に、熱処理を行ったかどうかは外見上では判断できません。また、熱処理を行ったようだと判断しても、いつどのような熱処理を行ったかの記録や硬さ測定などのデータが無いと合否の判断は不可となります。その製品の硬さを測定しても、正しい熱処理を行ったかどうかが不明であれば要注意で、お客様によっては不合格品となります。

熱処理後に切削を行う工程がある場合には、変色や変形に関して許容される場合もありますので、それらについても必要に応じてご相談させていただいております。

アルミ熱処理に関する御質問等がございましたら、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。