2014.06.12
アルミ熱処理用の治具管理について
アルミニウムの熱処理の設備は、弊社の場合はバッチ式と呼ばれるもので、1回ごとに製品をまとめて熱処理する方法です。
連続炉の場合にはベルトコンベアー等で製品が入り口から出口まで送られていき、場合によっては出口に水槽があって急冷されます。
バッチ式の熱処理炉の場合には、バスケットと呼ばれる網カゴにアルミ製品を入れて、それごと熱処理炉に入れて加熱しています。
熱処理用バスケットの材質は、鉄製かステンレス製になりますが、加熱や冷却を繰り返しているため、変形したり溶接が取れたりしてきます。
弊社では、バスケットにもよりますが、だいたい3カ月程度で点検をして補修をしています。
点検周期については、バスケットの治具ごとに異なっていて、傷みやすい治具は点検周期を短く設定しています。
治具が壊れているのを発見してからですと、場合によってはせっかく熱処理の準備をした製品を他のバスケットに詰め替える必要が出てきたりしますので、事前に点検しておくことで安全性が増します。
また、壊れてから直す場合には急ぎの仕事になってしまい計画が立てられませんが、点検の計画を立てて作業を行うと予定通りにスムーズに行うことができます。
そして、それらの作業結果を記録に残し、点検周期の見直しなどにも役立てています。
熱処理用のバスケットは自社で製作をしておりますので、補修等も社内で行っているため、このような管理が可能となります。
アルミ熱処理に関しての御質問等はいつでも受け付けておりますので、お気軽にご連絡をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。