2014.07.17
水温の管理と記録について
アルミニウムの熱処理において、溶体化処理のときには高温から一気に急冷をすることになっています。
弊社では、水槽に水を入れて、そこで冷却を行っています。メインの水槽は約8トンの水量です。
製品によっては冷却の際の水温が50℃以下という指定があったり、逆に50℃以上という場合もあります。
水温を低くするときには水を加え、高くするときにはヒーターを使います。溶体化用の炉が水槽をはさんで2台あるので、1台で水冷して水温が上がったタイミングでとなりの炉から製品を取り出して水冷する場合もあります。
水冷の温度については、水が何度のときに冷却を開始したかという記録を取る要望があるときには記録します。また、冷却のスタートと終了時点の水温の記録が必要な場合には、それも可能です。
水温自体の記録は、デジタルデータで24時間常に自動的に記録されています。
水温に関しては、例えば鍛造品は低い方が硬さが出ますし、鋳物は高いほうが変形が少なく割れにくいということがあります。
製品の形状や積載のやり方によっても適切な水温は変わってきます。
不明な点などございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。