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熱処理炉の保温材について

2014.09.11
熱処理炉の保温材について

弊社で使用しているアルミニウム用の熱処理炉の保温材はセラミックファイバーを使っています。

昔は耐熱レンガを使うことが一般的でしたが、最近はセラミックファイバーを使用した炉を使うメーカーも増えています。

レンガの炉の場合は、加熱するときに時間はかかるものの、放熱しにくいために連続で熱処理を行う場合には冷めにくいために便利です。

しかし、冷めにくいという特性があるために温度のコントロールがやりにくくなります。

例えば、100℃に加熱するときに、炉の中が100℃に達した時点でヒーターを切っても、さらに温度が上昇し続けます。そして、100℃を超えた状態から温度が下がりにくいために、それが長く続いてしまいます。

その点、セラミックファイバーの断熱材は、適度に放熱するために温度のコントロールがやりやすいという特徴があります。

決まった温度に到達してから、±5℃で保持を続けるときなどは、セラミックファイバー製の炉で電気の出力をコントロールしながら行うと、よりよい状態で熱処理を行うことができます。

弊社の炉は、床面は耐火レンガで側面はセラミックファイバーを使用しているため、温度のコントロールも良好になっています。