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5000系合金の熱処理について

2014.10.30
5000系合金の熱処理について

5000系と言われるアルミニウム合金は、「焼きなまし」や「焼鈍(しょうどん)」、「安定化処理」と呼ばれる熱処理を行います。T6やT5などは行いません。

主な合金には5005,5052,5652,5154,5254,5454,5056,5083,5086,5N01,5N02があり、それらは熱処理条件は同一です。

熱処理の目的は、経年変化や応力腐食割れになります。

規格では製品が345℃に達すれば良いのですが、通常は製品の温度では無く炉内の雰囲気温度(空気の温度)を測定してヒーターのコントロールを行いますので、炉の中の温度が345℃に上昇した時点では製品の温度はそこまで上がっていません。

製品の温度を正確に測定するには、製品に穴を空けて温度センサー(熱電対)を取り付ける必要があります。

ただ、保持の時間については規定が無く、保持時間が過ぎても問題は無いと考えられるため、通常は1~3時間ぐらいを保持時間とします。

保持時間については製品の重量によって変わってきます。例えば携帯電話ぐらいの大きさのものを炉に入れて加熱するときには、炉内の温度とほぼ同じになります。

また、例えば500kgぐらいの製品を炉の中に入れれば、炉内の温度よりも低めになります。

これらのことを考慮しながら熱処理を行います。

実際にアルミニウム製品の熱処理を行うときには、事前にお打ち合わせをさせていただきます。ご希望があれば何でもおっしゃっていただければ、それに沿うようにしていきます。

また、何もわからないというお客様の場合には、アドバイスもさせていただいております。

アルミ熱処理に関するご質問等は、いつでも受けておりますので、遠慮なくお問い合わせをいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。