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アルミ熱処理の硬さ測定数について

2015.05.27
アルミ熱処理の硬さ測定数について

アルミニウムの熱処理を行った結果の合否判定の基準のひとつに、硬さの規格があります。

通常は、測定値が基準の範囲に入っているかどうかで判断します。

この硬さを測定する製品ですが、ランダムに数個取り出す場合や、決まった場所から1個だけ取り出して測定をする方法など、色々とあります。

標準的な方法はありますが、それぞれの製品に合ったやり方を行うことも多くあります。

テスト的に熱処理を行い、製品に直接温度センサー(熱電対:ねつでんつい)を取り付けて炉の内部の温度の状態を確認し、最も温度条件の悪い場所から抜き出して、その製品の硬さが規格以上であれば合格というやり方も行っています。

抜き取りの数量についてのご相談を受けることもありますが、炉の中の製品が必ず規格に入る温度条件で熱処理を行いますので、基本的には温度の記録紙を確認して指定された温度条件で熱処理されたものであれば合格になっているはずです。

ただ、例えば製品の成分の配合比率が変わっていたりとか、何か予想されない事態が起こることもありますので、最低でも1個は硬さを測定して確認をされた方が確実です。

さらに言えば、2個以上を測定すれば測定器の誤差などの心配もなくなります。

初期ロットなどはもっと測定数を増やすことも多いですが、量産が始まったときには最低数量を考慮して行うのがコストの面からは良いと思います。

硬さの測定数については、弊社で提案をすることもありますが、お客様のご要望を第一にしております。

ご相談等はいつでも承っておりますので、よろしくお願いいたします。