2016.10.12
熱処理後の硬さ測定
アルミニウムの熱処理は、製品の硬さが変化したかどうかも出荷検査の判定の対象になります。
T5処理のように硬さが殆ど変化しない場合もありますが、T6や焼鈍処理では硬さが変化します。T6は硬くなり、焼鈍は柔らかくなります。
熱処理が終了した製品は、その工程が問題なく行われたかの判断として硬さの測定を行ないます。
硬さ測定の抜き取り位置ですが、熱電対を使用した実体温度測定の温度分布を確認し、その結果と各位置の硬さの値をみて量産時の抜き取り位置を決定します。
抜き取り数は、通常は1バッチ2個の測定で問題ないのですが、お客様からの要望がる場合には相談のうえ決定いたします。
また、量産開始後に数年間のブランクがあって、熱処理を再開する場合には、初期流動と同様に測定数を増やす場合もあります。
弊社ではお客様の要求事項を満たし、満足のいく熱処理をさせていただきますので、いつでもお問い合わせをいただければ幸いです。