2017.01.25
溶体化処理における強制空冷について
アルミニウムの熱処理で溶体化処理というと水(温水)での冷却が一般的です。
しかし、水冷の場合に品物の変形や割れなどが発生する場合には、空冷を選択する場合があります。
弊社の場合は、熱処理用のバスケットの中にアルミ製品を入れて処理を行うバッチ式の炉ですので、製品はすべてバスケットの中にあります。
そのバスケットごと回転台に載せて、横から風を当て均等に冷却します。
またお客様のご依頼で冷却中の製品の温度を確認する為に、実体温度測定をご行うこともあります。
水冷却に比べ変形は少なくなりますが、硬さは水冷却と比較すると柔らかめになりますので、製品の使用目的や規格に合わせて冷却方法を選ぶ必要があります。
風を当てての冷却については、数社からのご依頼で試験を行なってきた実績もありますので、お気軽に御相談いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。