2017.09.27
テストピースについて
アルミニウムの熱処理で、例えば形状が小さかったり、薄いため実体温度測定が出来ない製品の場合、代替品を使用する事があります。
その時に、同じ材質であれば問題は無いのですが、同じ材質を用意出来なかった場合には、違う材質のアルミニウム片をテストピースとして使用することがあります。
単純に炉内の実体温度を測定するだけであれば、アルミニウム合金と呼ばれるものであれば、材質による変化はほとんどありません。
温度の測定結果と硬さの関係を知る目的の場合には、テストピースと製品は同じ材質である必要があります。
製品に穴を空けて熱電対(温度センサー)を直接入れて温度を測定し、その製品の硬さを測定する事は、熱処理データとしては非常に参考になります。
もし穴を空ける事の出来ない製品の場合は、テストピースを使うことで測定が可能になります。
また、温度データを見るのは違う材質のテストピースで、硬さの測定は実際の製品というやり方をすることもあります。
アルミ熱処理の各種試験や試作等、いつでもお気軽にご相談いただければと思います。
よろしくお願いいたします。