2019.06.05
マグネシウムの熱処理について
弊社はアルミニウムの熱処理を専門に行っていますが、他の素材の熱処理を依頼されることがあります。
プラスチックやコンクリート等の耐熱試験や、表面の乾燥、その他の熱を加えるような目的です。
その中で、最近はマグネシウム合金の熱処理も行っています。
マグネシウム合金はアルミニウムよりも軽く、車のホイールは昔からありましたが最近ではドローンの本体などにも使われています。
カメラのボディやノートパソコン、スマートフォンなど一般的な素材としても認知度が高く、自動車部品としてはステアリングやエンジンなどの用途もあります。
熱処理合金として考えてみますと、価格の問題があったり時効析出の研究が少ない点などがあるようです。
そのような状況ですが、近年は時効硬化に関する研究も進み、AXMZ1000合金やAXMZ1110合金などに関する文献を読んでみますと、マグネシウム合金の可能性はとても興味深いものがあります。
素材の研究、製造の研究、そして需要にもよるものですが、マグネシウム合金の熱処理も増えていく可能性を感じます。
実際、マグネシウム合金の熱処理も行っていますので、試作の熱処理などもお受けすることができます。
熱処理に関するご相談やご要望等がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせをいただければと思います。
よろしくお願いいたします。