2020.06.10
アルミニウムの調質
アルミニウムの「調質」というと、その文字の通り「性質を調整する」というものになります。
アルミニウムの熱処理では、硬くしたり柔らかくしたり、内部応力を除去するなど目的によって色々な種類の調質があります。
調質記号というものがあって、図面に書かれている場合には「どのような熱処理をするか」の指示になりますし、熱処理の作業録やミルシートなどには「どのような熱処理をしたか」という記録になります。
市販されているアルミニウム合金では、何も熱処理をしていない状態の「F材」というものもありますし、溶体化処理された「T6品」というものもあります。
記号化されていると、すぐに判別できるので便利です。
弊社の場合には、F材でお預かりした製品をT6処理したりT5処理したり、という事になります。
それぞれのアルミニウム合金により、加熱温度や保持温度が異なります。
また、傷や打痕に気をつけたり、温度分布を考えながら製品のバラツキを無くすような工夫をするなど、弊社のノウハウがそこに活かされます。
このようにして、製品が完成していきます。
アルミ熱処理についてのご質問等は、いつでもお受けしておりますので、お気軽にご連絡をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。