TEL : 0276-86-6475
FAX : 0276-86-6583
群馬県邑楽郡
千代田町大字赤岩3296-1

加工のタイミングについて

2021.08.25
加工のタイミングについて

アルミニウムの熱処理は、製品を作る工程の中の1部になります。

熱処理の前工程と後工程は製品によって異なります。

例えば、焼鈍の熱処理をして軟らかくしてから鍛造を行い、その後で強度を出すためにT6熱処理を行って、その後に切削加工を行ったりします。

切削加工のタイミングは熱処理の前がいいのか、後がいいのか、という質問も受けることがあります。

通常は熱処理の後で加工をすることが多いとお伝えしています。

熱処理で変形することもありますし、溶体化処理で水冷のときには製品が傷つきやすいので傷防止をしないといけません。また、強度を増す熱処理の場合には切削がやりやすくなるという方が多くいらっしゃいます。

また、熱処理中の加工のタイミングと言うと矯正加工になります。

T6処理の場合には、溶体化処理の水冷の直後に矯正作業を行います。時間が経つと硬くなりますので、その前に矯正を行います。そして、その後に人口時効硬化処理を行います。

T5処理の矯正の場合には、熱処理後に矯正を行います。熱処理前に矯正を行うと、応力除去の関係で寸法が変化することがあります。それなので、応力が取り除かれた状態で矯正を行います。

T6の場合には、溶体化処理の時に歪みが取れますので、その後に矯正をして焼戻しを行っても寸法に変化はありません。

このように、どのタイミングで加工するかということもありますので、何か疑問などございましたら、お気軽にお問い合わせをいただければと思います。

よろしくお願いいたします。