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変則的な熱処理について

2023.03.15
変則的な熱処理について

アルミニウムの熱処理で、いくつか異なった条件で製品のテストを行うことがあります。

例えば、T6処理で溶体化処理の温度は500℃で固定し、時効硬化処理の温度と時間を変える場合です。

160℃×5時間・160℃×7時間

180℃×4時間・180℃×6時間

このような熱処理依頼の場合、溶体化処理から時効硬化処理までの時間が空いても問題ない場合は、溶体化処理はすべて一緒に行い、時効硬化処理は別々に行う方法があります。

160℃×5時間・160℃×7時間処理の製品を一緒に入れた場合は、5時間保持後に熱処理炉から製品を取り出して残りの製品はそこから2時間後(7時間保持)に取り出します。

炉の蓋を開け製品をすぐに取り出せる状態にしておけば、炉内の空気は少し冷めますが、残っている製品の温度はすぐに冷めてしまうことはありません。

このような熱処理を行う場合は、費用を安くしたい、テストの結果を早く確認出来ることです。

他にも色々な工夫をしながら、試作品や製品テストなどもおこなっておりますので、いつでもお気軽にご連絡いただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

(記事作成 横田)