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砂焼き処理について

2024.01.24
砂焼き処理について

アルミニウム熱処理の中に「砂焼き」という処理があります。砂取りや砂落としとも呼ばれております。

砂焼きとは、鋳造した後に製品に残っている中子(なかご)を除去する為の熱処理です。中子とは、中が空洞になる部分がある鋳物を造る時、空洞になる部分として鋳物の中にはめ込む砂型です。

・砂を落としてほしい。

・処理後、残っている砂をゴムハンマーで叩いて完全に砂を落としてほしい。

・砂焼き処理後、T6処理やT5処理をやってほしい。

など色々なご要望をお受けして今までやらせていただきました。

砂焼き処理を行う時は、製品の形状はもちろんですが、砂の量によって処理温度や保持時間が変わります。480~510℃で3~5時間くらいで処理を行うと砂が上手く落ちております。砂の色が白くなり、サラサラ落ちていればいいのですが、場所によって黒い砂のまま残っている場合は処理温度や保持時間の見直しが必要になります。お客様によっては、少しくらい砂が残っていても構わない。と言われる事もございます。

砂焼き処理後は、治具や炉内に砂が落ちてしまう為、漏電などの原因になってしまうので掃除機での掃除を行わなければなりません。また、砂が床に残っていると、とても滑り危険です。熱処理の際に出た砂につきましては、袋に入れてお客様にお返しさせていただくか、弊社で処分させていただいております。

アルミニウムの熱処理についてのご相談などございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。

(記事作成 堀越)