2024.06.05
昇温時間と保持時間について
熱処理では、昇温時間+保持時間=加熱時間ということが言えます。
昇温時間とは、例えば500℃で熱処理を行う場合に、炉内の温度が500℃に到達するまでの時間です。
保持時間とは、500℃で5時間保持したい場合に、500℃に到達してからその温度をキープする時間です。
熱処理の温度条件として、500℃×5Hなどと表記します。
弊社ではバッチ炉を使用して、アルミニウム熱処理をおこなっております。
バッチ炉は、加熱した製品を炉から取り出した後に別の製品を入れる為、すでに炉が暖まっているところに製品を入れることになります。
アルミニウム熱処理の場合、保持時間は常に一定ですが、昇温時間は状況により変化します。
週末の炉を止めていた場合などは、室温からの昇温になるからです。
昇温時間が変化しても、製品への影響はありませんが、保持時間と保持する温度は非常に重要になります。
アルミニウム熱処理について、ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
宜しくお願い致します。
(記事作成 横田)