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規格外のアルミ熱処理について

2025.05.28
規格外のアルミ熱処理について

アルミニウムの熱処理については、JISなどの規格があります。

例えば、鋳物のAC4Cは溶体化処理の温度は約525℃となっています。

「約」が付いているのは、元のアメリカの規格が「F」になっているため、それを日本の「℃」に変換するときに端数が出たからだと思います。

いずれにせよ、ぴったりの温度では無く、誤差があるので問題はありません。

溶体化処理については、保持時間は特に指定は無いようです。弊社では、今までの経験から決めていますが、熱処理をする前にお客様とお話をさせていただいています。

特に、焼鈍(焼きなまし)については一般的な規格よりも高温にしたり保持時間を伸ばすことで、さらに軟らかくなることがありますので、場合によっては少量の試験なども行う場合があります。

アルミ熱処理における、保持温度や保持時間については変更することも可能ですので、もしご要望があればご相談させていただければと思います。

どちらかというと、規格よりも硬くするのは難しいですが、軟らかくするのは可能と考えていただいて良いと思います。

その他、熱処理に関するご相談などがございましたら、お気軽にご連絡いただければ幸いです。

よろしくお願い致します。

(記事作成:森)