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熱処理時の製品の置き方について

2025.07.23
熱処理時の製品の置き方について

アルミニウムの熱処理をおこなう際、変形について良く聞かれる事があります。

鋳物はT6処理(溶体化処理)をおこなうと変形が発生しやすくなります。

特に板状の長い製品や、肉厚の薄い箱状の製品は変形が大きくなることが多いです。

また、T5処理の場合でも変形が発生することがあります。

その為、板状・パイプ形状の製品は立てて熱処理をすることで変形を少なくすることが可能です。

実際には、全く変形しないということはないので、熱処理治具への置き方を色々変えながら変形を最小限に抑えられるように試験などをおこないます。

また、複雑な形状の製品では、実際に熱処理をおこなってみないと分からないことが多くあります。

熱処理後の加工で、多少変形していても大丈夫な製品の場合は良いのですが、変形により加工不良になってしまう場合には、矯正作業をおこない正確な寸法に修正します。

アルミニウムの熱処理について、ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

(記事作成 横田)