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パイプ形状の熱処理について

2025.11.19
パイプ形状の熱処理について

アルミニウムの熱処理のご依頼は様々な材質や形状があります。

その中でも溶体化処理(T4やT6、T7)のときに変形しやすい形状としては薄い板やパイプ形状の品物があります。溶接された部品は、溶接箇所が変形しやすくなります。

アルミ板は、場合によっては鉄板でサンドウィッチのように挟んで熱処理を行います。

パイプ形状の場合には、束にして針金などで縛るか、円筒の中に入れて熱処理を行います。

特に肉厚が薄くて長いものは変形しやすいため、注意が必要です。

ある程度の厚みのある板や、その他の製品に関してはハンマーなどで叩いて矯正することが可能ですが、パイプに関しては矯正は難しいので、場合によっては専門業者に委託することもあります。

熱処理を行う前に、どれぐらい変形するかを予想するのは、ある程度はわかりますが、実際に熱処理を行ってみないとわからない点があります。

もし可能であれば、事前に少量をテスト的に熱処理する方が良いと思います。

熱処理後の工程で、曲げ加工などを行うので変形は問題ないという場合もありますので、ケースバイケースで対応させていただいております。

アルミニウムの熱処理について、何かご質問等がございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

(記事作成:森)