2025.10.15
製品の詰め方(置き方)について
弊社では毎日、様々な形状・材質の製品の熱処理をさせていただいております。
熱処理用治具に製品を詰める際には、「変形しないようにする。」「焼入れの際、製品に水が溜まらないようにする。」などと製品の形状によって置き方を色々と考え工夫をして詰めております。
鋳物ですと、T6熱処理(溶体化処理)を行うと変形や歪みが発生しやすくなります。特に板状の長い製品や厚みの薄い製品は変形や歪みが大きくなる事が多いです。板状・パイプ形状の製品は立てて熱処理を行う事で変形や歪みを少なくする事が可能です。
また、お椀のような形状やタンクのような形状の製品は置き方によっては焼入れの際、水が溜まってしまいます。水切りを行っても取り切れない為、1個ずつ水を出さなくてはなりません。
製品の中に水路がある製品の場合も水が抜けない為、エアブローを行い、水を飛ばすなどの作業が必要になる場合がございます。
変形や歪みが発生しそうな場合は、熱処理前にお客様にお話しをさせていただいてから、熱処理を行っております。また製品の置き方などの指定がある場合は、そのように治具に詰めさせていただいております。
アルミニウム製品の熱処理についてお困りな事などございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。
(記事作成 堀越)