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丸棒や丸パイプの熱処理について

2025.04.16
丸棒や丸パイプの熱処理について

アルミニウム合金の熱処理を行うときに、丸棒や丸パイプの形状の製品があります。

気をつける点としては、変形することです。

特に丸パイプの場合には素材や形状、肉厚に関係なく変形が起こります。特に溶体化処理の場合です。T5などの歪取りや安定化処理のときには、それほど大きく変形することは無いのですが、それでも寸法が違ってくることがあります。

変形というのは、曲がることと、真円が楕円になることです。

短くて肉厚の素材は曲がることはありませんが、楕円になる可能性があります。

その場合には専用の治具を使って熱処理を行ったりしています。

曲がる場合の対策としては、丸パイプをまとめて縛って熱処理をすることで曲がりが抑えられることがあります。

弊社では色々な形状を考慮して、そのときに最適な熱処理方法を提案させていただいております。

いつでもお気軽にご相談していただければと思います。

よろしくお願いいたします。

(記事作成:森)

2025.04.09
矯正作業について

アルミニウムの熱処理は、形状や材質によって大きく変形する場合があります。

その変形の修正や鋳造時の反りなどを修正することを「矯正」と言います。

歪み取りやくるい取りとも呼ばれることもあります。

T6熱処理の場合は、溶体化処理の水冷後にプラスチックハンマーや油圧機器を使用して矯正作業を行います。

弊社では、水冷後4時間以内に矯正作業を終らせるように作業予定を立てます。

それ以上、時間が経過してしまうと製品の硬さが増して矯正がやりにくくなってしまったり、叩いた時に製品が割れてしまうことがある為、矯正作業は迅速に終わらせる必要があります。

また、熱処理はおこなわず矯正作業だけの依頼を受ける場合もあります。

弊社の油圧機器は自社製で、大物の製品の矯正作業も可能です。

もちろん、他社様で熱処理をおこなって変形してしまった製品の矯正も可能です。

アルミニウムの変形などでお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

(記事作成 横田)

2025.04.02
お客様からのご要望にお応えしております。

先日、12年程前に数年間アルミニウム製品の熱処理をさせていただいたお客様からT6熱処理のご依頼のご連絡をいただきました。そのお客様は、自社に熱処理設備をお持ちですが、対応しきれないとの事で弊社に声をかけてくださいました。とても有難く感謝しております。

変形しやすい形状だったのですが、お客様指定の置き方でバスケットに詰め、写真を送り確認をしてもらい、変形せずに熱処理を行えました。

「この向きでバスケットに詰めてほしい。」「製品を直接重ねるとキズになるので、重ねずに詰めてほしい。」などとお客様から言われる事がございます。弊社では、お客様からのご要望はできる限り対応させていただいております。

多くのお客様からアルミニウム製品の熱処理や矯正作業のご依頼をいただき、様々な製品の様々な熱処理をさせていただき、本当に感謝しております。これからも、「アルミエースなら、何とかしてくれるだろう。」と皆様に思っていけるよう、努めて参ります。

アルミニウム製品の熱処理でお困りな事などございましたら、いつでもご連絡をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。

(記事作成 堀越)

2025.03.26
ドライバーのアルコールチェックについて

弊社ではアルミニウムの熱処理の製品について、自社トラックにて配送を行っています。

トラックを運転するときには「運転日報」に日時や配送先を書き込みますが、同時にアルコールチェックの合否についても記入しています。

市販のアルコールチェッカーを使用して、毎回チェックを行っています。

アルコールチェックなど、法律の改正などがあれば対応していきます。

トラックに関しては、3トン車、2トン車と軽トラックがあります。主に近隣への配送になります。

遠方の場合には配送業者を利用させていただいています。そのときに、もし指定の配送業者がございましたら、そこにお願いするようにいたします。

弊社のトラックで配送を行う場合には、熱処理の費用と別に御見積を提出させていただいています。配送だけ別の業者にお願いするということも可能ですので、ご相談いただければ幸いです。

その他、アルミニウムの熱処理に関してのご質問等はお気軽にご連絡をいただければと思います。

よろしくお願い致します。

(記事作成:森)

 

2025.03.19
熱処理における変色について

アルミニウムを熱処理した場合、その前後で製品の色が変わる場合と変わらない場合があります。

また、色の変化も大きい場合と小さいときがあります。

通常は、「色の変化で熱処理が行われたかどうかは判断しない」という管理方法を取っていますので、熱処理工程における色の変化は、特に問題にはしておりません。

だだし、量産品などで通常よりも明らかに色が濃くなっている、薄くなっているなどの変化にたいしてはお客様に連絡を入れてから出荷するようにしております。

通常、T5処理の場合には色はほとんど変わることはありませんが、切削油などが付着しているとその部分だけが焼けて黒っぽくなる場合があります。

T6処理の場合は、薄いねずみ色のように変色する事が多いです。

鋳物や鍛造品など、色々なアルミニウム製品の熱処理をおこなっていますが、表面の色の変化はそれぞれ違います。

ただ、同じ製品の場合には色の変化はだいたい同じになります。

熱処理後の変色を抑えたいなどの要望がある時には、色々と熱処理条件や詰め方を変えてトライすることもあります。

アルミニウム熱処理で、ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

(記事作成 横田)