2021.01.07
本年も宜しくお願い致します。
2021.01.06
昇温時間について
アルミニウムの熱処理を行う時に、昇温時間を気にされる事があります。
たとえば、目的の温度が500℃の場合に、そこに到達するために1時間以内とするか、あるいは5時間かかっても良いのかどうかというご質問をいただく事もあります。
その場合、たとえば氷を作る時には、水は0℃以下にならないと凍りません。0℃まで水の温度を下げていく時に、早く下げてもゆっくり下げても、変化は0℃から始まります。つまり、「変化点」というものがありますので、そこに到達するまでの時間は関係ありません。
ただ、製品のバラツキという点で考えたときには、ゆっくり温度を上げるほうが全体的に均一になっていきます。早く温度を上げるということは、その周りの空気の温度を高く設定するため、周囲の温度と中の温度の差が生まれます。
例えば、沸騰しているお湯の中に豆腐を入れたときには、周囲はすぐに温度が上がりますが中の方は冷たいままだったりします。
これを、水の中に入れてから沸騰させたときには、おそらく水が沸騰するころには外も中も同じような温度になっていると考えられます。
また、例えば熱処理の業者を変更するとか設備の変更があった時に、「以前とまったく同じ製品を作りたい」という場合には昇温時間をコントルールする場合もあります。
組織の面で何か微妙に違う場合もありますので、そのような考え方での熱処理を行う場合があります。
アルミニウムの熱処理に関しての疑問などがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
2020.12.23
熱処理の保持時間について
一般的に、アルミニウムの熱処理における温度と保持時間には規格があります。
それは、「その温度と時間で熱処理をするとうまくいく」という目安になります。
あまり厳密なものではありませんので、たいていは温度については±5℃ぐらい、時間については±5分ぐらいというイメージです。
これは、あくまでも目安であって、お客様によっては±3℃以内という場合もありますし、鋳物のように±10℃ぐらいでもうまく出来るものがあります。
あくまでも製品の用途やバラツキの問題は製造メーカーの意図する仕上げのために熱処理を行いますので、最終的に決めるのはお客様ということになります。
特に何も言われない場合には、温度は±5℃、保持時間は-0分、+5分で作業を行っています。
また、保持時間についてはアルミニウムの資料などでは保持時間が8時間となっているものがありますが、実際はその製品が温度に達してからということですので雰囲気温度ですと少し長くなります。
温度と時間を正確にする場合には、実体(実態)試験を行って、製品の温度を直接測定するやり方になります。
アルミニウムの熱処理に関するご質問等はいつでもお受けしておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせをいただければと思います。
よろしくお願いいたします。
2020.12.20
アルバイトを募集しています。
いつもお世話になっております。
現在、2021年1月から一緒に働いていただけるアルバイトの方を募集しています。
詳細はこちらです。
不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。
2020.12.16
矯正作業について
アルミニウムの熱処理は形状や材質によって変形する事があります。
変形が大きいままですと製品として使用出来ない場合があります。
その変形を修正する事を「矯正」または、「くるい取り」などと言います。
矯正作業は、T6処理の場合ですと溶体化処理の水冷後、すぐに矯正を始めます。
溶体化処理を行った直後は、硬さがまだ柔らかめなので、そのタイミングで行うとスムーズに作業出来ます。
使用する道具は主に、ハンマーや自社製の油圧機器です。
弊社では、矯正作業は水冷後4時間以内に作業を終らせるように作業予定を組みます。
それ以上に時間が経過すると製品が硬くなり割れてしまったり、ヒビが入ってしまう事がある為です。
小さな製品から大きな製品まで、矯正作業をさせていただいておりますので、お問い合わせなどございましたらお気軽にご連絡をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。



