2026.10.07
溶体化処理における変形について
アルミニウムの熱処理では、溶体化処理は500℃前後まで加熱をしてから急冷(水冷)をおこないます。
急冷のときに変形が起こることはよく知られておりますが、アルミニウム製品を500℃前後の温度まで加熱をすると、高温による変形が起こります。
また、高温による変形の他に、炉内への製品の詰め方によっては変形が起きやすくなります。
炉内(治具)への詰め方は、例えば製品をセットする向きや、製品同士を重ねてセットした場合に下の製品に荷重がかかったことで変形が起きやすくなります。
530℃くらいの温度で熱処理をおこなう製品では、炉内で柔らかくなってきていますので、そこに荷重がかかると変形の他に打痕が発生する場合もあります。
溶体化処理での急冷時の変形に対しては、水温や水量の管理も大切になってきます。
また、治具への詰め方も試験などをおこない、変形を少しでも抑えられるように工夫が必要です。
昔と比べて製品の寸法の精度も上がり、加工代も少なく複雑な製品が増えていますので、変形の少ない熱処理方法が求められています。
アルミニウム熱処理に関して、ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
(記事作成 横田)

