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焼きなましの温度について

2014.10.02
焼きなましの温度について

焼きなまし、あるいは焼鈍と呼びますが、アルミニウムをある程度の温度まで加熱することで歪みを取り除いたり、硬さを柔らかくすることができます。

例えばA6061の場合には約415℃に加熱し、1時間以上その温度で保持してから260℃まではゆっくり冷まします。熱処理の前後では硬さが変化し、熱処理後は柔らかくなります。

ただし、冷間加工や熱処理の影響を取り除くだけの場合には345℃に製品が達したらすぐに炉から出して、そのまま自然に冷ませば良いとされています。

場合によっては、もっと柔らかくしたいということもありますので、過去に色々とお客様と共に試験を行った結果では、500度を少し超えたあたりの温度まで加熱してからゆっくりと冷却した場合には、通常よりも柔らかくなっています。

アルミニウムの材質によっても変わりますが、製品の目的によっては通常の規格とは違う温度や保持時間で試験を行ってみることも良いと思います。

規格は標準的なものですが、別のやり方も色々とあります。そのような試験も弊社ではお客様と相談をしながら進めていくことができますので、お気軽にお問い合わせをいただければと思います。

また、ハイシリコン材などの特殊なアルミニウム合金は硬度が高いため、焼きなましをしてもそれほど柔らかくならない場合もあります。

そのようなときにも、温度を高めにすると良い効果が得られることがありますので、そのようなお悩みがあるお客様からのご相談も受けております。

その他、アルミニウムの熱処理に関するご質問やご相談はいつでもお受けしておりますので、お気軽にご連絡をいただければ幸いです。