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アルミニウム製品の切断について

2018.05.30
アルミニウム製品の切断について

アルミニウムの熱処理において、品質の合否の判断のひとつとして硬さという基準があります。

その硬さを測定するときに、製品の形状によっては硬さ試験機で測定出来ない物があります。

そのようなときには、場合によっては製品を切断して硬さを測定します。

ただ、製品を切断してしまうと使用出来なくなるため、ダミー品を一緒に熱処理したり、硬さ測定用としてテストピースを用いる場合もあります。

製品を切断するときには、弊社の設備でバンドソーがありますのでそれを使います。

また、製品の表面の硬さと内部の硬さの両方を測定したいというときにも製品を切断して測定を行います。

これらは、事前にお客様と打ち合わせをさせていただき決めております。

アルミニウム製品の切断などもおこなっておりますので、ご要望がございましたらお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

2018.05.23
ISO14001取得に向けての活動

弊社では、ISO14001を取得する為に毎月1回、講習会を行なっております。エコアクション21は今年の2月に取得しました。

その一環として毎朝30分の環境整備の活動を始めました。毎日、当番の人がその日「清掃したいと思う所」「整理整頓したいと思う所」を発表し、全員でその場所の清掃・整理整頓を行います。今までは、各自で清掃を行なっておりましたが、全員で同じ場所を協力して清掃・整理整頓する事で意見を出し合って出来ています。

お客様にご迷惑をおかけしないように予定を立てておりますが、朝の30分は、とても貴重な時間です。朝いちでお客様が製品を取りにくる事が多いので出荷準備をしたり、熱処理が終わり炉の出し入れ作業などがあります。
まだ始めたばかりで試行錯誤しながらですが、朝から社内が綺麗になり、とても気持ちよく1日がスタート出来ております。

弊社では、品質の維持はもちろんの事ですが、これからは環境活動にも積極的に取り組んでいきたいと思います。

アルミニウム熱処理に関しまして、ご不明な事などございましたらお気軽にご連絡いただければ幸いです宜しくお願いします。

2018.05.16
矯正の基準書について

アルミニウムの熱処理を行う時に、溶体化処理で製品が変形する場合があります。

そのような時にはハンマーで矯正をして正しい寸法にしています。主に鍛造品よりも鋳造品の場合になります。

溶体化処理の時だけでなく、鋳造した製品を矯正して、それから焼戻しの熱処理だけを行う場合もあります。

矯正を行う場合には、「基準書」を確認しながら作業を行います。

「基準書」には、例えば定盤の上に製品を置いた時のスキマの基準がわかるようになっています。

具体的には、「どのスキマゲージを使うか」という事が記されています。

スキマの基準については仕様書や工程表などに記載するのですが、実際に作業を行う時には、「どのスキマゲージを使うのか」という事が記載されます。

製品の図に対して、「1ミリのスキマゲージ」や「2ミリのスキマゲージ」など、場所ごとに使うゲージが指示されています。

そして、そのスキマゲージが入らなければ「基準を満たしている」という作業のやり方になります。

本来は「スキマが1ミリ以内」という場合に、仕上げを0.5ミリにしてしまうと過剰品質で作業に時間がかかってしまうのですが、そのために0.5ミリのスキマゲージを入れて矯正のやりすぎを防ぐ確認をすると作業時間が増える原因となりますので、それについてはベテランスタッフにより最適な矯正を行うようにしております。

場合によっては、スムーズにピッタリと矯正できることもありますので、その場合にはそのような「できばえ」を目指して作業を行っております。

アルミニウムの製品の熱処理や矯正については、いつでも問い合わせを受けておりますので、お気軽にご連絡をいただけますと幸いです。

2018.05.09
JIS規格外の熱処理について

JIS規格では金属熱処理についても色々な規格が制定されています。

アルミニウムの熱処理については、手法や質別、検査方法などが制定されており、温度条件については「標準的な熱処理の温度」として表にされています。

アルミニウムの熱処理は、基本的にはこの表を基準に行うことが多いのですが、場合によっては熱処理条件を変更することがあります。

たとえば、焼なましなどで

「もう少し硬さが柔らかくならないか」

という要望があった場合には加熱の温度を上げることがあります。

基準になるのは実体(実態)測定をしたときの「製品の実際の温度」です。

電気炉の設定については、製品の形状や重量で変わってきますので規格通りに行わないことが多くあります。

製品の機械的な性質の調整や、切削加工やプレス加工を行うときの硬さの調整など、気になることがございましたらご相談をいただければと思います。

よろしくお願いいたします。