TEL : 0276-86-6475
FAX : 0276-86-6583
群馬県邑楽郡
千代田町大字赤岩3296-1

T6処理における、製品の変形について

2021.02.24
T6処理における、製品の変形について

アルミニウムの熱処理で、溶体化処理の後に変形することがあります。

表題はT6としましたが、高温から急冷するT4とT6の場合に目に見える形で変形することがあります。

「歪取り」と言われるアニール処理やT5処理、安定化処理なども変形が起こりますが、それは目で見てもわからないレベルです。

T4やT6で変形するのは材質や形状によって変わります。

2000系、6000系、7000系は変形は少ないのですが、板状の場合で特に大きさに対して厚みが薄いと変形します。

鉄の板で治具を作ってサンドイッチ状にして熱処理をした場合でも、治具を外すと変形します。

加熱中に変形する場合もありますが、主に急冷するときに変形しています。

冷却スピードを遅くすると硬さが低くなりますので、薄い板の熱処理は色々と工夫が必要です。

AC4Cなどの鋳物の場合は、例えば丸いタイヤのような形状の製品は円形が楕円になったりします。

うまく「つっかえ棒」のようなものを入れて熱処理をしたり、急冷後に矯正作業を行って元に戻したりします。

色々な形状で、それぞれ特性が変わってきますので、場合によっては1個だけ先にトライさせていただくようにお願いさせていただくこともあります。

熱処理後の加工の程度によって多少の変形は大丈夫なときもありますが、最近は「加工しろ」が少ない製品が増えています。

アルミニウムの熱処理に関してのご質問も随時受けていますので、お気軽にご連絡をいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

2021.02.17
矯正作業について

アルミニウムの熱処理は、形状や材質によって変形する場合があります。

その変形の修正や鋳造時の反りなどを修正することを、矯正と言います。

歪み取りや、くるい取りと呼ばれることもあります。

T6熱処理の場合は、溶体化処理の水冷却後すぐにハンマーや油圧機器を使用して矯正作業を行います。

弊社では、水冷却後4時間以内に矯正作業を終わらせるように予定を組みます。

それ以上、時間が経過してしまうと硬さが増して作業がやりにくくなってしまったり、製品が割れてしまうこともあります。

その為、矯正作業が重ならないように炉の予定を考え、迅速に作業を行います。

お客様によって、矯正作業に立ち会いたいなどの要望があった場合はお客様が来社される時間に合わせて、水冷却を行い作業を最初からみていただく事もあります。

矯正作業などで、ご不明な事がございましたらいつでもお問い合わせをいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

2021.02.10
保持時間の異なる熱処理について

おかげ様で多くのお客様からお問合せや試作品などのご依頼をいただいております。

お問合せをいただいた際に「人工時効処理の温度条件は同じで保持時間が数パターンな製品を一緒に一度で処理をしてほしい。」と言われる事があります。処理温度が異なる時には一緒に熱処理を行う事は出来ませんが保持時間が異なる場合には一緒に熱処理を行い、途中で製品を取り出す事も可能です。先日もそのようなご依頼をいただきました。製品は小さな物だったのでアルミ板で包み、途中で製品を取り出しながら熱処理を行いました。

溶体化処理の場合には、炉の蓋を開けると温度が下がってしまうので少し工夫が必要になりますが、人工時効処理の場合には蓋を開けてもあまり影響はありません。理想は、ひとつひとつ熱処理を行い、きちんとデータを取る事ですので、このような熱処理方法も選択肢のひとつになります。

お客様の要望に出来る限りお答え出来るようにとスタッフ一同考えておりますので、お気軽にご相談していただければ幸いです。宜しくお願いいたします。

2021.02.03
品質目標について

ISO9001では「品質目標」の策定についてが規格の中にあります。

今は2015年版ですが、当初からあったもののひとつです。

全社の目標と、各部署における目標の複数を設けるように言われていたと思いますが、2015年版は最低でも1つあれば大丈夫のようです。

ただし、確実に実行されていなければなりません。

やはり目標が無いと漠然と仕事をしてしまうために進化が遅くなりますし、達成する喜びも味わえません。

弊社の場合には品質は維持できていますので、それらについては特に目標は設定していません。

アルミニウムの熱処理の性質上、1回の処理の中で部分的に不良品が出ることはなく、また熱処理で不良品が出ることもないので「不良率を下げる」という目標は当てはまりません。

品質に関して考えられるのは、傷や打痕ですが通常は丁寧に扱うために起こりません。

そのような理由で、品質目標としては主にコストダウンや5S、行動ルールなどになっています。

それらの目標については目標値を決めて、到達状況もまた数値化して状況がわかるようにしています。

漠然とした目標や、やるべきことなどについては日常的なミーティングの中で行います。

そのような状況で、みなさまから依頼されたアルミニウム製品の熱処理を丁寧に仕上げています。

スタッフ一同、お客様に感謝をしながら仕事をしております。いつも色々とありがとうございます。