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アルミ熱処理の冷却について

2012.07.26
アルミ熱処理の冷却について

鋼の熱処理の場合、高温になったものを水に入れて急冷することを「焼入れ」と言います。これは、マルテンサイトと呼ばれる硬い組織を得るための工程です。

アルミニウムの熱処理も、高温から一気に急冷しますが、鋼のように組織が変わるわけではなく、過飽和固溶体というものにするため、専門家は「焼入れ」とは呼ばないようです。

ただ、見た目の作業は同じですので、アルミニウムの場合も「焼入れ」と呼ぶ方がいらっしゃいます。一般的はそれで通じるので大丈夫です。

アルミニウムの場合には、「焼入れ」ではなく「溶体化処理」と呼ばれ、時効析出処理の前処理として行われます。

また、油・溶融ソルト・溶融金属・ガスなどの冷却剤も使用せず、添加剤なども入れない普通の水を使用して冷却を行います。

弊社では、第一工場は井戸水、第二工場は水道水を使用しています。

見た目は井戸水は少し濁っていますが、冷却や製品の汚れには問題ありません。

ポンプで汲み上げているために、水槽の温度を下げるときには大量の水を注入することができる利点があります。水槽を温めるときにはシースヒーターを使用しています。

アルミニウムの水冷却は、材質や形状などにより水温をコントロールして最適な条件で行なっています。

ご不明な点などがございましたら、お気軽にお問い合わせいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

2012.07.20
炉内の温度測定について

弊社のアルミニウム熱処理は、すべて電気式の炉を使用しています。

電気式で、かつ保温材がセラミックファイバーのため、炉内の温度分布は良好になっています。

炉内のヒーターは、丸型炉は3ゾーンで別々に制御をしています。そのため、炉内の雰囲気温度は3点で測定しています。

上・中・下の3点で別々に温度を測定し、それぞれの場所のヒーターの出力を自動制御することにより、空炉での炉内温度分布が±3℃以内という高性能の炉になっています。これは多数の納入実績のある自社製の電気炉です。

温度の測定に関しては保護管付きの熱電対を使用しております。

そして、その上・中・下の3点の温度は熱処理中は記録計のチャート紙に記録されます。上部の温度測定結果はデジタルでコンピュータに常時記録されていますので、万が一の場合の炉内の様子もわかるようになっています。

製品に穴をあけて直接温度を測定する実体試験を行う場合には、熱電対の素線を使用し、炉の蓋のところから線を出してデジタルで記録します。

通常は、雰囲気温度だけで管理をしていますが、ご要望があれば実体測定も行うことが可能ですので、詳細はお問い合わせをいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

2012.07.12
バッチ式と連続式

アルミニウムに限らず、熱処理を行う場合には大きく分けて「バッチ式」と言われるものと「連続式」と言われるものがあります。

「バッチ式」というのは、ひとつのカゴなどに製品を入れて熱処理を行う方法です。

連続式は、ベルトコンベアーなどの上に製品を置き、それが炉の中を通過しながら加熱される炉です。

連続式の炉の場合は常に同じ温度で同じ時間に設定されますので、1種類の製品を大量に作ることに向いています。

バッチ式の場合は、熱処理をするたびにフタをあけて取り出すために温度が下がったりと効率は良くないのですが、毎回違う温度条件にすることが可能なため、多品種の熱処理に向いています。

また、熱処理用の治具にも色々と工夫をして最適な詰め方にする自由さもあります。

弊社の設備は、すべてバッチ式の電気炉です。

そのため、様々な熱処理条件の製品に対応できるようになっています。

また、600℃以下であればアルミ製品に限らずに熱を加えることも可能ですので、何かございましたらお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。