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アルミニウムの質別記号について

2013.05.30
アルミニウムの質別記号について

アルミニウム製品の設計図面などに記載されている等で、T6やH2などの記号についてのご質問をいただくことがあります。

これらは「質別記号」と呼ばれるもので、JISでは

「質別とは、製造過程における加工・熱処理条件の違いによって得られた機械的性質の区分をいう。」

とあります。

例えば、製造しただけで何も加工せず熱処理も行なっていないものは「F」の記号になります。そして、焼きなましをしたものは「O」で加工硬化したものは「H」、溶体化処理したものは「W]、熱処理したものは「T]という記号です。

これらは日本のJIS H001の規格で、1998年に国際規格のISOとの整合が行われました。

そして質別は更に、細分記号ということでH1やT1などと数字が負荷されます。T74510などと細分記号の数字が多いものもありますが、数字の5桁すべてに割り当てられているわけではありませんので、それほど種類は多くもなく、実際に現場で作業を行なっていれば「なるほど」とすぐにわかるものだと思います。

弊社では、主にT4,T5,T6,T7,O,Hなどの記号の熱処理を行なっています。

質別等につきましても、何かご質問等がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせをいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

2013.05.23
アルミニウムの薄い板の熱処理について

アルミニウムの薄い板の熱処理の場合、変形してしまうことがあります。

T5処理のように温度が低いときは大丈夫ですが、焼鈍やT4・T6などの熱処理をするときには注意が必要です。

特に溶体化処理後に水で急冷するときには変形が起こりやすくなります。

焼鈍の場合には、熱処理中に柔らかくなりますので、真っ直ぐな鉄の板の上に乗せたり、熱処理後に矯正作業を行う場合があります。

水冷をする熱処理のときには、鉄板などで挟んでガッチリと押さえても変形することが多く、矯正作業でもなかなか真っ直ぐに戻すことは難しくなります。

変形の主な原因としては、溶体化処理中に高温になって熱膨張するときに、穴が空いていたりスリットが入れられているものは良いのですが、それらが何も無い状態ですと素材が伸びたときに逃げ場が無くなって変形の原因となります。

また、水で冷却するときの製品の温度差も変形の原因になるようです。

形状と変形について、「こうすれば必ずこうなる」というものはありませんので、板の形状や厚みによって熱処理方法をその都度検討することになります。

通常は立てた状態で水冷却をする方が良いのですが、寝かせた方が良い場合もあります。

アルミニウムの板の熱処理についてのご相談等も承っておりますので、よろしくお願いいたします。

2013.05.16
熱電対について

弊社のアルミニウムの熱処理は、1番高い温度で535℃ぐらいになります。

その温度を測定するセンサーは、熱電対(ねつでんつい)と呼ばれているものを使用します。気温を測る通常の室温用の温度計とは違って、電気的な信号により正確な温度を測定する仕組みです。

主な原理は、材質の異なる2本の金属線(非金属の場合もあります。)の両端を接続し、両端の接続点が違う温度になったときに電気が流れるという法則を利用していて、その種類も色々とあります。

片側の接点を炉の中に入れ、もう片方に電圧計を接続して熱起電力を測定することで接点の部分の温度を推定します。

アルミ熱処理の温度範囲ですと、通常は「K」という種類の熱電対を使用します。線の太さによりますが、規格では1,200℃まで使用できることになっています。

そして、その許容差は、例えばクラス2(旧階級0.75級)の場合は

-40℃以上 333℃未満 許容差 ±2.5℃

333℃以上 1,200℃未満 許容差 ±0.0075・|t|

となっています。(JIS C1602)

「許容差は熱起電力を基準熱起電力表によって換算した温度から温度接点の温度を引いた値の許される最大限度をいう」と定義され、|t|は、測定温度の絶対値となっています。

実際的には、炉内の温度を測定して、その結果によりヒーターの出力調整を行いながら記録している重要な部分が熱電対です。

許容差の範囲で測定結果にバラツキが発生しますが、アルミニウムの熱処理では特に問題は無いレベルとされています。

熱処理についてのご質問等がございましたら、いつでもお気軽にご連絡をいただければ幸いです。

2013.05.09
納品・請求について

アルミ熱処理のご依頼をお受けした時に、製品のやり取りは直接の受け渡しでも、お支払いに関しては商社を通すようなご指示があった場合には、そのようにさせていただいております。

色々なケースがありますが、事前に御見積を商社の担当者様とメーカーの担当者様に同時にお送りしたり、あるいは金額については商社の担当者様とだけ打ち合わせをさせていただく場合もあります。

アルミの熱処理が直接の取引ではないときには、納品書は商社の担当者様にお送りして、メーカーの担当者様には送り状を発行して指定場所に納品させていただいております。

また、発注と請求は同じメーカーでも製品の納品先だけが違う場合には、製品の送り先の会社様宛に送り状を発行し、メーカー様に納品書と請求書をお送りさせていただいております。

お支払いにつきましては、通常はメーカー様のお支払い条件に合わせておりますので、その点につきまして何かご要望等がございましたらお伝えいただければ幸いです。

また、指定伝票や納品先への指示、タイミング等々、出来る限りご要望に応じられるようにスタッフ一同で協力して行なっておりますので、ご相談等もいつでもお受けさせていただいております。

よろしくお願いいたします。