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アルミ熱処理の矯正について

2015.03.04
アルミ熱処理の矯正について

アルミニウムの熱処理は、変形することがあります。

鍛造品よりも鋳物製品の方が変形は大きい傾向があります。

特に溶体化処理において変形の度合いが大きく、そのままですと製品として使えない場合があります。

そのときには、溶体化処理の水冷の直後にハンマー等で叩いて直します。その後に時効硬化処理を行っても、寸法はほとんど変化はありません。

弊社では、ハンマーで叩く他に油圧の機械もあります。大きな製品はハンマーだけでは直すことができない場合がありますので、その時には油圧の機械を使用します。

これらの作業を「矯正作業」と言いますが、通常の熱処理業者は工程の中で行っていると思います。

形状を見て変形しそうな場合には、矯正作業についてご説明をさせていただいています。

「もしかしたら変形するかもしれない。」

という場合は、溶体化処理後に定盤の上に載せて寸法を見ます。そして、変形が出ている場合には矯正作業を行います。

矯正費用については、その都度事前にお話をするようにさせていただいています。

やってみなければわからないものですので、見積費用については概算になりますが、余裕を持ってお見積りをさせていただいていますので、実際には多少は安くなると思います。

また、叩いて割れそうな場合にも事前にご相談をさせていただいております。

矯正作業も長い間の経験で色々と行ってきましたので、だいたいの様子はわかるのですが、形状によっては予想がつかないものもあります。

矯正作業などで不明な点などございましたら、いつでもお問い合わせをいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。