2015.05.13
アルミのアニール処理について
「アニール処理」という言葉は、英語ではannealという動詞で、日本語に訳すと「焼鈍する、焼きなましをする、除冷する、鍛える、焼き戻す」などの意味があります。
アニーリングは、annealingという現在分詞形で「焼鈍、焼きなまし」などの意味になりますが、日本では「アニール」も「アニーリング」も名詞として使われているようです。
「焼鈍」は、通常は熱処理をすることで歪みを除去すると共に柔らかくなります。
しかし、単純に「応力除去」だけを目的として硬さの低下を望まない場合もあります。熱処理の質別で言えばT5になります。焼きなましはO(アルファベットのO)です。
図面に「アニール処理」とだけ書かれている場合には、熱処理の目的をお聞きすることがありますが、通常は製品の図面に書かれているときには「歪み取り」だけを目的としていることが多くあります。
機械部品などを柔らかくすることはほとんどありません。
また、「アニール処理」という表記と共に指定の温度条件がある場合には、その温度条件で熱処理を行いますので、特に目的はハッキリさせなくても大丈夫です。
アルミニウムの熱処理の用語についてはハッキリとしているようでしていないところもありますが、目的の機械的性質の実現のための熱処理条件については、だいたい規格が決まっています。
アルミ熱処理に関するお問い合わせ等は、いつでもお受けしておりますので、お気軽にご連絡をいただければ幸いです。