2022.07.20
A6061アルミ合金について
以前A6063について説明いたしましたが、今回はA6061について説明いたします。
A6061は、A6063同様にマグネシウム(Mg)とシリコン(Si)が多めに添加されているアルミ合金になりまが、強度ではA6061がやや高くなります。
そして、シリコン(Si)を添加しているため耐食性に優れていますが、その一方で強度が劣っています。そのため熱処理のT6処理を行って強度を向上させる場合があります。
弊社でもA6061にT6処理を依頼されるお客様が多数いらっしゃいます。
その他、お客様の事例では、もともとA5052を使用予定したが、強度に不安がある場合などににA6061を使用することが多いです。
A6061とA6063の形状の規格としての違いは、A6061では主に板材と丸棒、A6063では逆に板材が無くアングルやパイプなどの押出材があります。
A6061材の用途としては、耐食性を生かして主に船舶、車両、陸上構造物など様々な物に利用されています。
アルミの熱処理について何かご質問などございましたらお気軽にご連絡いただければ幸いです。