2024.02.28
矯正作業について
アルミニウムの熱処理で矯正作業が必要な製品があります。ここ数日、矯正作業が続いています。
矯正とは、熱処理を行った際に発生する変形や鋳造した時の反りを修正し正常な寸法に戻す事です。
歪取り・くるい取りなどと呼ばれる事もあります。
熱処理による変形や歪みは、溶体化処理の水冷時に発生する事が多いので水冷後に矯正を行います。
溶体化処理後は、硬さがまだ柔らかめなので、そのタイミングで矯正作業を行うとスムーズに出来ます。
やり方は、定盤の上で、製品のガタツキや捻じれ等などを確認しながら、ハンマーや油圧機器で正常な寸法に直していきます。
弊社では、水冷後4時間以内に矯正作業を終わらせるように作業予定を立てております。
それ以上に時間が経過すると、製品の硬さが増して修正がやりにくくなったり、割れてしまう事があるためです。
小さな製品から、大きな製品まで、矯正作業をさせていただいておりますので、ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
(記事作成 横田)