2011.10.28
アニール処理について
「アニール処理」の依頼をされるメーカー様がけっこういらっしゃいます。
図面に「アニール処理」と書いてあるということで、それについてのお問い合わせもあります。
アルミ熱処理の場合には、「アニール処理」と図面にあった場合には「焼鈍(しょうどん)、焼きなまし」のことか、あるいはT5の熱処理のどちらかということがほとんどです。
「焼鈍」は、硬さが柔らかくなります。
「T5」は、主な目的は「ひずみ取り」で、その場合には硬さに変化はありません。
「焼鈍」の場合には、大きな鋳物で矯正がやりにくいものを柔らかくする目的や、鍛造品でプレス前に柔らかくする目的などで熱処理を行います。
アルミニウム製品の場合、図面に「アニール処理」と書いてある場合にはT5処理のことを指すことが多くあるようですので、その辺も確認させていただいております。
JISの材質で、熱処理の目的がハッキリしている場合には温度条件などは弊社でアドバイスをすることも可能ですので、よろしくお願いいたします。