2014.08.21
熱処理済の製品の保管場所について
アルミニウムの熱処理において心配される点のひとつに、
「熱処理を行ったかどうかの判断が見た目ではわからない。」
ということがあります。
T6の熱処理を行ったものであれば硬さを測定すれば判別できるのですが、T5の熱処理などでは判別が出来ません。
T6の場合は鍛造品などで熱処理後に色が変わるものはありますが、T5のときは熱処理の前後でまったく見た目は変わっていません。
そのため、弊社では入荷したときから「管理シート」をロットごとに作成して製品と常に一緒にして管理をしていて、熱処理が終わった製品には「熱処理済」の札をつけて識別しています。
また、炉が設置してある工場のとなりには熱処理前の製品を置く倉庫と熱処理後の製品を置く倉庫がそれぞれあります。
この写真は、熱処理済の製品が置いてある倉庫の写真です。建物には「出荷倉庫」という表示がされています。
ここに熱処理を終えた製品を保管しています。
熱処理を行った製品かどうかについては、常に状況を把握しながら「今、どのような状況なのか」を識別しながら作業を行っています。
溶体化処理が終わった製品、そしてそこから矯正を行ってから時効硬化処理を行うなどのすべての工程について常に「管理シート」にて、作業者や作業日時などを記録しながら作業をしています。
お客様からお預かりした製品は、常に大切に扱わさせていただいておりますので、安心して熱処理をお任せいただければと思います。
不明な点やご質問等はいつでもお受けしておりますので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。