2015.05.20
アルミ熱処理における変色について
アルミニウムの熱処理をした場合、その前後で色が変わる場合と変わらない場合があります。
また、変わる場合にも変化が大きいときと小さいときがあります。
通常は、「熱処理後は色の変化はしない。」とか「色の変化で熱処理が行われたかどうかは判断しない。」という管理方法を取っていますので、熱処理工程における色の変化は特に問題にはしておりません。
ただし、通常よりも明らかに色が濃くなっている、薄くなっているなどの変化に対しては客先に連絡をして識別をして出荷するようにしております。
通常、T5処理の場合には色はほとんど変わらない場合が多くあります。表面に油などが付着していると、それが焼けて黒っぽく変色する場合もありますが、通常の製品ですと熱処理を行ったかどうかの判別が難しい状態です。
また、ボンデ処理を行った製品などは、熱処理後は見た目は明らかに変わったりします。
砂型鋳物や鍛造品など、色々なアルミニウム製品の熱処理を行っていますが、表面の色の変化はそれぞれ違います。加工工程などによって変化があります。
ただ、同じ製品の場合には、だいたい変色の加減はいつも同じになります。
変色を抑えたい、あるいは無くしたいというご要望があるときには、色々と条件を変えてトライすることもあります。
原因は色々とありますので、場合によってはあまり変わらないこともあります。
現在、アルミニウムの熱処理工程で変色等でお困りのことがございましたら、お気軽にご相談をいただければと思います。
変色以外の件も、お問い合わせをいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。