2016.06.15
アルミ熱処理の最適化について
アルミニウム製品で、新しい製品を作るときの試作品の熱処理の御依頼をお願いされる事があります。
例えば、製品の熱処理の結果だけを知りたいときには、少量の1~10個位で、熱処理後に切削加工を行う場合には50個位のときもあります。
その場合は、製品自体の熱処理の試作と言う事になり、その時に最適な温度と保持時間を調べるために数回の異なる条件で行うこともあります。
その結果をみて量産に向けての試作段階に入ります。
アルミニウム製品が1トンを超える量を1度に熱処理をするケースもありますので、炉内へどのようにセットをするか、また、その時の温度と保持時間の設定をどうするか等を決定する必要があります。
以前に実体試験の紹介をさせていただきましたが、その実体試験の温度分布等の結果をみて、お客様との打合せ後に量産時のセット方法、処理温度と保持時間を決定し、それに基づいて作成した作業標準に従って作業をすることになります。
また、コストを削減するために、設定温度を低く短くする事ができるか等の試験の御相談も受けております。
最適な熱処理を行うためには、どうすれば良いか等の御相談がございましたら、いつでもお気軽に御連絡をいただければ幸いです。