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ADC12の熱処理について

2018.10.17
ADC12の熱処理について

ADC12はアルミダイキャストの代表的な材料です。

熱処理に関しては、強度を出すためのT6、応力除去を行うT5やアニール処理を行っています。

T6の場合、熱処理の温度を500℃以上にするとブリスタが発生します。表面が水ぶくれのようになる現象です。

そのため、500℃によりも低い温度で熱処理を行いますが、鋳造方法によっては温度が低くてもブリスタが発生することがあります。

それについては、量産の前に色々と実験を行って検証をしながら温度を決めていくようになります。

T5やアニール処理と言われるものは、経年変化と言われるものに対処するために行います。

時間が経過すると変形する製品に対して、予め変形をさせるために加熱をして、それから加工の工程を行うことで製品の精度が維持されます。

加熱温度や保持時間は製品によって異なりますので、これも事前に調査を行うことで最適な熱処理が可能になります。

熱処理に関するお問い合わせがいつでもお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。