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大きな製品のアルミ熱処理について

2018.10.24
大きな製品のアルミ熱処理について

たまにですが、弊社で設備されている電気炉の間口よりも大きな製品の熱処理が可能かどうかの問い合わせがあります。

角型炉の場合には、ご依頼の製品をナナメに入れて熱処理が可能な場合があります。

小さな角型炉の有効寸法は巾950mm✕高さ1,500mm✕奥行き1,720mmです。

大型の角型炉の有効寸法は巾2,000mm✕高さ1,500mm✕奥行き3,500mmとなっています。

「有効寸法」というのは、電気炉の中に入れられる製品の寸法です。

周囲に空間を作って、そこに熱風を循環させて熱処理を行うため、炉内にゆとりを作っています。

そのため、炉の入り口の寸法を少し小さめに作っていますので、それが「有効寸法」となります。

板材や丸棒、角棒などの形状ですと、炉に入れる時にナナメに入れてセットすることができるため、有効寸法よりも大きくても熱処理ができる場合があります。

そのときには、ナナメにセットするための専用治具が必要になります。

弊社でいくつかの治具もありますが、たいていは専用で治具を作製します。

社内で鉄の材料を使って製品に合わせて内製しますので、コストを多少は安く出来ます。

また、場合によっては溶接を簡単にしたり補強も最小限にできますので、材料費や製作費を抑えることができます。

実際の熱処理や治具についてはお客様とご相談をさせていただき、納期や費用などを決めてから作業にとりかかっています。

アルミニウムの熱処理に関して、どのようなことでもお気軽にご相談をいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。